スーパーフェザー級中盤情勢
情勢解説＆終盤展望
優勝候補４人が固まった地獄のブロックからは、金丸清隆が勝ち上がり。自他共に認めるスタミナ難を抱える選手だが、ここまで２試合とも判定勝利と新味を見せてくれた。特に２回戦ではスタミナ配分に留意しながらステップワークなどの小技を効かせての渋いポイントアウトで、技術面でも進歩の跡が窺える。ただ、本来の持ち味は一発でダウンを奪える豪快な強打であり、中途半端な技巧に溺れないようにしてもらいたい。
この金丸のライバルと目されるのが逆のブロックから勝ち上がった藤本貴一だ。ディフェンスのテクニックだけなら既に８回戦並で、平凡な選手ではまともにパンチを入れさせてもらえないだろう。ただ、攻撃面は粗が目立ち、こちらは典型的な４回戦ボーイ。とはいえ、その荒削りな中に天性の当て勘の良さも感じられる選手で、得体の知れない奥の深さも感じさせてくれる。
この両者と準決勝で相見えるのは森川弘幸と香川良平の両者。ただ、ここまで来れたのは相手の力量やコンディションに恵まれた面が大きく、地力は４回戦でも並クラスのそれ。西日本タイトルはおろか、決勝進出でさえもかなりの困難が予想される。
