駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第3試合・ミドル級4回戦/○辻保裕[六島](判定2−0)金崎俊行[大阪帝拳]●

両者戦績は辻3勝(2KO)1敗、金崎3勝(1KO)1敗。辻は前年度の西日本ミドル級新人王で、西軍代表戦の敗戦後、10ヶ月ぶりのリング。金崎はその新人王戦の予選で辻に敗れており、今回はリベンジマッチという事になる。
1R。中間〜遠距離でジャブ、ワン・ツー中心に重いパンチを振るい合い、それを互いにガードする攻防戦。共にヒット数はほぼゼロながら、辻が手数とジェネラルシップで若干リードか。
2R。金崎の左ジャブ、フックと辻の右フック、ストレートのぶつかり合い。金崎がヒット数で優位に立ったが、辻もラウンド終盤に左フック、右ストレートでヒット集めて微差。
3R。金崎がワン・ツーで先制するが、辻は左フックのヒットをきっかけにペースを掴み、上下へフック、アッパーや右ストレートを次々と打ち込んで逆転。明確な有効打は少ないものの、辻ペースという印象が強い。
4R。判定の不利を悟ったか金崎が猛攻。右ストレートのクリーンヒットで効かせてボディへ畳み掛けてリードを奪う。辻も手数互角で不完全ながらヒット重ねて奮戦も、このラウンドは劣勢が否めず。
公式判定は宮崎39-37、洲鎌39-37、野田38-38の2−0で辻。駒木の採点は「A」38-38イーブン「B」39-38金崎優勢。
辻は10ヶ月ぶりの復帰戦。やや動きが固い面もあったが、強気な所とアグレッシブさを前面に押し出し、集中して連打を畳み掛けて際どい判定勝ちを掴んだ。
金崎も打ち合いでは互角以上に健闘し、ガードの固さも見せていったが、1発ごとのパンチの力感や連打の迫力で見劣りしたのがジャッジに嫌われたか。