駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第9試合・フェザー級6回戦/○仲村正男[白井・具志堅](1R0分48秒KO)ガーロン・シットガンパイ[タイ国]●

仲村は国体少年の部優勝などアマチュア2冠。インターハイでも2年連続で準優勝している。東日本のジムに所属しているが、大阪出身で今日は“地元凱旋”という事になる。対するガーロンは来日5回目。過去の来日成績は4戦全敗で、典型的な噛ませタイ人。
1R。仲村は動きがやや粗く、ガードも低い。ガーロンのジャブ、フックを軽くだがもらってしまう場面もあり、観客の不安を煽る展開に。ところがガーロンは突然マットに寝転んだかと思ったら、ボディが当たったとアピールして戦意喪失の意思表示。一応は左ボディがヒットした……と見る事も出来るが、ガーロンが倒れる様をリングサイドから眺めていた限りでは、極めて不自然な倒れ方であった。半田レフェリーは一瞬躊躇の後、ダウンを宣告し10カウントを数えてKO裁定。場内騒然となる中、ガーロンはしばらくすると痛がるフリも止めて悠々とした足取りで控え室へ戻って行った。控え室から出て来た関係者の話が漏れ聞こえたところに寄れば、どうやらガーロンは来日後の食事が体に合わず、下痢をしていて試合どころではなかったらしい(苦笑)。