駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第4試合・Sバンタム級8回戦/○中井五代[大鵬](1R2分52秒TKO)浜田陽介[大阪帝拳]●

両者戦績は中井6勝(4KO)3敗2分、浜田5勝(1KO)8敗3分。中井は3月にタイ遠征を経験し、世界ランカーのナパーポンと対戦(5RTKO負け)して以来のリング。浜田は既に6回戦で2勝しており、これが初の8回戦。
1R。中井が抜群のハンドスピードでワン・ツー、左の上下フック連打、更に上下に打ち分けた3連打コンビネーションなど多彩な攻撃で一方的な展開。浜田は圧力かけつつワン・ツーやボディフックで抵抗するが、中井は落ち着いてこれを捌くと再び連打を浴びせ、浜田を戦意喪失に追い込んだ。敵に背を向け無抵抗状態になった浜田を見たセコンドからタオルが投入されTKO決着。
中井は以前から8回戦級の素質が認められる好素材だったが、タイで強豪に揉まれて一皮剥けたか、いよいよ本格化の気配が濃厚となって来た。コンビネーションのハンドスピードやキレの鋭さは日本ランカー級だ。今日は相手に恵まれて守備面の実力査定は出来なかったが、次戦以降が大変楽しみ。
浜田は6回戦の試合でもB級選手としては物足りない所が目立っていた選手。それが8回戦に出場し、しかも今日の相手ではミスマッチもいいところ。後の事はどうあれ、現時点でこのカードを組むのは彼にとって百害有って一利なし。