駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・Sバンタム級契約ウェイト(54.5kg)4回戦/●倉田稔[進光](判定0−3)森本一春[江坂]○

両者戦績は倉田3勝(0KO)無敗、森本2勝(0KO)無敗1分。両者とも5月にオープン戦に勝利して以来の試合。
1R。回転力豊かな両者によるヒット&アウェイっぽい打撃戦。序盤に倉田が主導権を掴みかけたが、森本は中盤以降右ストレート2発、左右のショートアッパーで有効打。
2R。森本が左右のショートアッパーから右ストレートに繋げる回転力豊かな攻めでヒット数で優位に立ち、クリーンヒットで倉田のヒザを折らせる場面も。倉田も手数豊富、ボディ中心にヒット集めるが森本のガードが固い。
3R。技術伴った激しい乱打戦。ショートアッパーの応酬となり、精度に勝る森本の攻撃が倉田のアゴを跳ね上げて有効打、クリーンヒット連発。倉田もヒットは奪えるが当たりが浅い印象。
4R。ラウンド前半は倉田がボディアッパー中心の攻めでヒット集めて主導権握るが、後半には森本が接近して来る倉田を突き放すような右ストレートで有効打を連発し互角以上まで形勢を持っていく。
公式判定は原田40-36、宮崎40-36、北村40-37の3−0で森本。駒木の採点は「A」40-36「B」40-37でいずれも森本優勢。
森本はショートワン・ツー、アッパー連打の回転力は6回戦級。パワーは平凡だがキレのあるパンチで見応え十分の試合振り。今後のマッチメイク方針は知る由も無いが、来年度の新人王戦に出て来るなら有力候補の1人となるだろう。
倉田も持ち前のコンビネーションで健闘したが、ディフェンスとパンチ力の差がジワジワと出て、各ラウンドで小差劣勢に。ラウンドマスト制の綾で大差フルマーク負けとなってしまった。