駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-08-31から1日間の記事一覧

興行全体の総括

前座では森本一春の急成長が出色。来年の新人王戦線での期待のタネがまた一つ。 後半戦では中島健の地味ながら確実な進歩にも注目したい。以前は華々しい戦績の裏にモロい所が沢山ある選手だったが、イーグル戦がいいきっかけになったのか、試合を重ねるごと…

第8試合・OPBF東洋太平洋Sバンタム級タイトルマッチ12回戦/○《王者》ウェート・サックムアングレーン[タイ国](判定3−0)坂本裕喜[進光]《挑戦者・同級10位》●

メインイベントはOPBFタイトルマッチ。東洋圏の誇る世界的強豪選手として日本でもお馴染みの王者・ウェートに、ランク入り間もない(というか、マッチメイクされてからランキングに捻じ込まれた)坂本が挑む、頭に“超”の付くチャレンジマッチ。東洋エリアで…

第7試合・Lフライ級10回戦/○中島健[Gツダ](6R1分25秒TKO)ペッチサクダー・ソー・ティアブクン[タイ国]●

中島は15勝(9KO)3敗の戦績。今年1月にイーグル京和[角海老宝石]のWBCミニマム級王座に挑戦するも惨敗、本来のLフライ級に戻して5月に再起し、今日が2戦目の調整戦。対戦相手のペッチサクダーはタイ国Lフライ級9位で、今回が来日2戦目。初来日は今年…

第6試合・ミドル級8回戦/○鈴木哲也[進光](6R1分39秒TKO)ジョムボード・ドーク・プラモック[タイ国]●

A級1試合目は、今年2月に日本タイトル挑戦に失敗した鈴木哲也の再起戦。その鈴木の戦績は15勝(11KO)6敗で、現在ミドル級で日本4位OPBF10位のランキングを保持している。今宵の相手・ジョムボードはこの日が2度目の来日。今年5/28和歌山の初来日試合で…

第5試合・Sバンタム級契約ウェイト(54.5kg)4回戦/●倉田稔[進光](判定0−3)森本一春[江坂]○

両者戦績は倉田3勝(0KO)無敗、森本2勝(0KO)無敗1分。両者とも5月にオープン戦に勝利して以来の試合。 1R。回転力豊かな両者によるヒット&アウェイっぽい打撃戦。序盤に倉田が主導権を掴みかけたが、森本は中盤以降右ストレート2発、左右のショートア…

第4試合・フェザー級4回戦/●高山剛志[進光](3R0分59秒KO)松田雄大[SFマキ]○

両者戦績は高山が未勝利1敗、松田2勝(0KO)2敗1分。高山は4/10のデビュー以来の2戦目、松田は今年1月以来6ヵ月半振りの試合。 1R。高山は正攻法のワン・ツー中心の試合運びも、松田がガードを下げつつも軽快な動きでこれを捌き、ステップワーク軽や…

第3試合・Sバンタム級4回戦/●三宅祥平[京都拳闘会](2R1分27秒KO)辻彬宏[江坂]○

両者戦績は、三宅が勝ち負け無しの1分、辻は1勝(0KO)1敗。三宅は5/26のデビュー以来の2戦目、辻は昨年4月以来1年4ヶ月ぶりの試合。 1R。互いに接近戦を挑むが、動きが噛み合わずにいきなりクリンチの連続。辻が先手で手数を振るい、ヒット数でも僅…

第2試合・Sフェザー級4回戦/○浅田顕[進光](判定3−0)出口優[大阪帝拳]●

両者戦績は浅田2勝(1KO)3敗、出口1勝(0KO)1敗。浅田は前年度の西日本新人王戦で、不戦勝だけで決勝進出という珍記録を作った選手だが、今年の新人王戦は自身が欠場して不戦敗。今日は昨年の西日本決勝以来1年ぶりの再起戦となる。出口は今年4月デビュ…

第1試合・ライト級4回戦/●古田勲[進光](3R0分36秒負傷判定0−3)鈴木誠[ヨシヤマ]○

両者戦績は古田が未勝利4敗、鈴木が3勝(3KO)5敗。古田は3/25の長谷川×ウィラポン2の前座に出場して以来、鈴木は02年10月以来ほぼ4年ぶりの復帰戦。 1R。両者とも動きがあからさまに鈍く、プロの水準に至らない緩慢な動きでクリンチ気味の膠着戦に。そ…

ダイナミックボクシング(進光ジム主催)

年2回、府立第2で開催される進光ジム主催興行。この秋は坂本裕喜のOPBFタイトル挑戦がメイン、そして“特別ゲスト”として世界ランカー・中島健[Gツダ]の調整戦がセミに組み込まれた。坂本の挑戦者資格の妥当性など異論をいくつか挟みたくなるマッチメイク…