駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第3試合・ライト級6回戦/○高瀬司[大阪帝拳](1R1分39秒KO)ピチットチャイ・ブーンポーガン[タイ国]●

こちらも本日B級デビューを迎える高瀬は沖縄尚学高校出身。アマ戦績51勝12敗、2年前のインターハイで8強進出の実績がある。そんな彼のお相手を務めるピチットチャイは来日2戦、いずれも2RKO負けというムエタイ兼業の選手。“噛ませ”という言葉を使うのに躊躇する必要も無いだろう。
1R。ピチットチャイは大振り気味のパンチでいかにも隙が大きい。守ってもロープ際を伝って逃げ回るばかりで消極的な試合振りが目立つ。高瀬はこの相手に対し、ボディアッパー中心のコンビネーションで着実にダメージを蓄積させて、最後はコーナー際で右ストレートをカウンター気味にクリーンヒットさせてノックダウン。ピチットチャイはロープに頭を打ち付ける派手な倒され方で敢え無く10カウント。
高瀬が相手にも恵まれてプロ緒戦を快勝。連打の迫力には素質を感じさせたが、さすがに99秒間では能力査定は不可能で、戦力分析は次戦以降の話となる。