駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第4試合・フライ級契約ウェイト(109p)8回戦/●疾風明浩[大阪帝拳](2R2分21秒KO)アルフレッド・ナダル[比国]○

疾風明浩(はやて・あきひろ)は、李明浩がこの日から改名したリングネーム。B級デビューから2勝(1KO)無敗の戦績でこの日が早くもA級緒戦となる。今回は対戦相手の意向でフライ級契約だが、計量ウェイトは49.0kgで、本来はミニマム〜Lフライ級の選手。
対するアルフレッド・ナダルは18勝(10KO)16敗2分と戦績が発表された。現在はフィリピンLフライ級3位だが、ABCOや比国国内のフライ級タイトルに挑戦経験もあり、実質はフライ級の選手と見て良いだろう。
1R。疾風は距離とってジャブで攻めようと試みるが、ナダルは強引に左ストレートやオーバーハンドフックを放って疾風のペースを撹乱し、ヒット数でもリード。主導権握れずに疾風が予想外の苦戦。
2R。疾風はこのラウンドもジャブ中心の細かい攻めでペースを探るが、ナダルダッキングに躱され、やはり主導権が掴めない。ならばと打ち合いに出て行くが、そこをナダルに左フックで迎い撃たれ不覚のダウン。これで完全に効かされた疾風、抵抗を試みたが左フックを再びクリーンヒットされて2度目のダウン。ここに至ってレフェリーがノーカウントでストップした。
疾風がデビュー3戦目で思わぬ陥穽にハマり込んだ。ウェイト約1kgの差にモノを言わされ、パワーの差で持っていかれてしまった。今日は泥仕合になった時にまるで対応させてもらえず、どうやら能力面以前に階級を上げたのが最大の敗因のように思えた。