駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第4試合・フライ級契約ウェイト(50.0kg)8回戦/○松下泰士[ヨシヤマ](2R2分09秒KO)マナチャイ・シットサイトン[タイ国]●

松下は8勝(2KO)1敗1分の戦績。05年の新人王戦では優勝候補に推されるも敗退、しかしその後に技術を高度に洗練させて今や立派な8回戦選手に成長を遂げている。今日は初のタイ人相手に軽く腕試し、といったところか。
一方のマナチャイは今年6/11(1RKO負け)に続いて2度目の来日。前回はバンタム級での出場で、余りの相対的体格の小ささに唖然としたが、そりゃ3階級も増量したらそうなるわ、という話である(笑)。
1R。マナチャイはロープを背負いつつ、やや消極的。連打は手打ち気味で噛ませ犬の“獣臭”がプンプンと漂う試合振り。これに対して松下は左フック中心にヒット奪いつつ、手堅い試合運びでまずはポイントアウト。
2R。松下、ラウンド序盤からコーナーに詰め連打攻勢。マナチャイもこのラウンドはアグレッシブに抵抗するが、やはり技術差が大きく、やがて松下が圧倒。左ボディをクリーンヒットさせて効かせ、再びロープに詰めてラッシュするとマナチャイたまらずダウン。立ち上がるも10カウントでファイティングポーズを取らず、KOの裁定となった。
松下は初のタイ人戦を無難にこなしてノルマ達成といったところか。試合内容がどうこうというマッチメイクではないが、KOを狙いに行った積極的な姿勢は評価できる。