駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

世界チャンプへの道 1st.STAGE(風間ジム・大星ジム共催)

7月に続いての地元老舗ジムによる阿倍野区民ホール興行。前年度の西日本新人王・大沢宏晋のA級昇格緒戦をメインに、8回戦3試合&4回戦5試合の計8試合がラインナップされた。出場選手は京阪神地区の老舗ジム所属選手が中心で顔触れはやや地味だったが、タイ人抜きの“良心的”なマッチメイク。また、全44Rで所要時間2時間半というバランスも良し。
ただ、残念だったのは、後述するようにセミとメインが若干ミスマッチの組み合わせになってしまったという点。西日本地区ではA級選手が慢性的に不足しているが、もうちょっと実力差が接近した試合であってもバチは当たらなかっただろう。
客入りは、集客力のある選手が少ない事と土曜日開催の影響で、IMPホール相当のキャパシティをやや持て余す程度に留まった。様々な面で来場者をリピーターにしようとする主催者側の意気込みは伝わって来るのだが、ファン層の新規開拓は未だ志半ばといったところか。
ちなみにこの興行では、前説(漫才ネタ見せ有り)と8回戦試合の勝利者インタビューを若手芸人が務めていた。ボクシング興行とお笑いの相性がどうか心配だったのだが、芸人側が会場の空気を読んで裏方役に徹し、観客側もその“配慮”を察知して暖かく見守る……という構図となり、少なくとも興行にネガティブな効果を与える事は無かったようだ。通常、格闘技の興行に芸能関係・水商売関係が絡むとロクな事にならないのだが、今回は良き例外となったようでひとまず安堵。


例によって情報需要の観点に鑑み、先に結果のみ公開し、後刻コンテンツを充実させてゆきます。

駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。