駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-09-16から1日間の記事一覧

興行全体の総括

全8試合でダウンが僅かに1回、8回戦3試合も爽快感に欠ける試合や勝負として成立しないほどの一方的な試合で、少々消化不良気味の内容となってしまったのは残念。特に大沢には今後、メインイベンターの役割を強く意識した試合をして欲しい。 4回戦では今…

第8試合・ライト級8回戦/○大沢宏晋[大星](6R2分45秒TKO)安川健一[守口東郷]●

メインイベントは前回の阿倍野興行でA級昇格を果たした05年度西日本新人王の大沢宏晋が初のメインイベント・8回戦に挑む。ただし、ずっとA級選手との試合は前回に1度経験しており、今回は初めてづくしとはいえ、結果以上に内容が求められるマッチメイク…

第7試合・ウェルター級8回戦/●向井賢治[アポロ](1R2分28秒TKO)近藤拳志[風間]○

両者戦績は向井7勝(4KO)11敗、近藤7勝(4KO)6敗。36歳の向井は03年12月以来、2年9ヶ月ぶりのリング。近藤はエディジムからの移籍組で、試合は2/5に如月紗那[六島]に惜敗して以来となる。 1R。向井はブランクの影響が明白。攻守共に中途半端な動きで、…

第6試合・Sライト級4回戦/△松本亮人[大星](判定0−1)林佑樹[タイガ]△

両者戦績は松本2勝(1KO)無敗、林は未勝利1敗。松本は5月のデビュー以来、連勝してこれが早くも3戦目。林は3月のグリーンツダ興行の前座でデビューするもTKO負けを喫している。 1R。松本はガードの巧さこそ相変わらずだが、単発の強打を狙い過ぎて手数…

第5試合・ミドル級4回戦/○庄司卓司[大星森垣](2R0分36秒KO)鳥居文彦[進光]●

両者戦績は庄司1勝(0KO)2敗、鳥居1勝(0KO)1敗。2人とも、今年度新人王戦でミドル級の準決勝進出者。 1R。庄司は恵まれた体格を活かしてアグレッシブに圧力をかけてゆく。手数、手数で押しまくり、左ジャブを起点に有効打重ねて優勢。鳥居もラウンド序…

第4試合・バンタム級8回戦/○村田匡教[塚原京都](判定2−0)竹本裕規[風間]●

前半戦の最後は8回戦。本来ならこの試合の後に“中入り休憩”を挟む予定だったそうだが、時間が押してしまって無くなったとの事。落語で言う“中トリ”のように、事実上のセミやセミ前を前半に挿入する事自体は悪い話ではないと思う(但し、試合内容の期待値が…

第3試合・フライ級4回戦/○山本直輝[塚原京都](3R2分06秒TKO)田口光太郎[新日本大阪]●

両者戦績は山本が3敗2分、田口が3敗1分といずれも未勝利で負けが込んでいる現状。未勝利で負け数が重なると判定面で不利になる傾向があるので、両者ともこの試合には是非とも勝っておきたいところ。 1R。田口はショートアッパー連打、ジャブで手数を重…

第2試合・Lフライ級4回戦/●北岡和正[井岡](3R1分23秒TKO)江藤征志[千里馬神戸]

この試合は両者デビュー戦。 1R。江藤は手足のスピードに高いセンスを感じさせるが、酷いオープンブローで宝の持ち腐れ。しかし嫌でもナックルが当たるパンチは鋭く、特に左アッパーのヒットが鋭い。一方の北岡は体を浴びせつつボディ中心に手数攻め。ヒッ…

第1試合・バンタム級4回戦/△矢野幸太[エディ](判定1−1)名越光紀[新日本大阪]△

両者戦績は矢野2勝(0KO)5敗2分、名越1勝(1KO)2敗2分。両者今年の新人王予選の緒戦で敗退して以来の再起戦。 1R。名越が強引に先制打を奪い、更にヒットを重ねて機先を制するが、矢野もラウンド中盤以降はジャブ中心に手数攻めして互角まで挽回。終盤…

世界チャンプへの道 1st.STAGE(風間ジム・大星ジム共催)

7月に続いての地元老舗ジムによる阿倍野区民ホール興行。前年度の西日本新人王・大沢宏晋のA級昇格緒戦をメインに、8回戦3試合&4回戦5試合の計8試合がラインナップされた。出場選手は京阪神地区の老舗ジム所属選手が中心で顔触れはやや地味だったが…