第２試合・Ｌフライ級４回戦／●北岡和正[井岡]（３Ｒ１分23秒ＴＫＯ）江藤征志[千里馬神戸]

この試合は両者デビュー戦。
１Ｒ。江藤は手足のスピードに高いセンスを感じさせるが、酷いオープンブローで宝の持ち腐れ。しかし嫌でもナックルが当たるパンチは鋭く、特に左アッパーのヒットが鋭い。一方の北岡は体を浴びせつつボディ中心に手数攻め。ヒットを細かく積み重ねて形勢を微妙にさせる。
２Ｒ。江藤が圧力かけて猛攻。やはりフックはオープンブローだが、ジャブとアッパーの鋭いキレ活かして、ヒットの質・量で優勢。北岡は愚直に手数、手数で良くも悪くもグリーンボーイらしい攻めだが、このラウンドは空転気味で苦戦。
３Ｒ。江藤陣営がゴー・サイン。圧力かけつつの猛攻で、ロープに詰めてのアッパー、ストレートで有効打、クリーンヒットを連発。北岡の抵抗も勇ましいが、形勢大差となりレフェリーがストップをかけた。
江藤は身のこなしやハンドスピードでは既に６回戦級以上の素材。動きに無駄も無く、将来性十分だ。当面の課題であるオープンブローを解消すれば大きな期待も。
北岡は手数で押しまくる“根性型”の選手。地力面でもデビュー戦にしては悪くなく、今日は相手が悪かった。この試合をバネにしての更なる精進と地力向上に期待したい。