駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第3試合・Sライト級4回戦/○田村淳[塚原京都](2R1分19秒KO)松本泰知[仲里ATSUMI]●

この試合は両者デビュー戦。
1R。松本がアグレッシブに荒っぽい攻勢に出て手数で圧倒。田村はガード固めるばかりで自分の攻めに移行できない。ラウンド終盤になって漸く田村が攻勢に出るが、これに松本は右ストレート2発をクリーンヒットさせて逆に山場を作った。
2R。両者無駄の多い動きでの乱打戦。気持ちと気持ちでドツき合うような試合で一進一退の攻防が展開されたが、田村はコーナーに詰めて相手の動きを止めると、このチャンスを逃さず強打を放って一撃で沈めた。松本は立ち上がるが、4回戦の試合では止められるような効き方で10カウント。
両者とも無駄の多いムーヴで技術も感じさせないが、気持ちの入った乱打戦で凡戦にはならなかった。ただしディフェンスの甘い乱れ打ちは1勝クラス以上では通用しない。敗れた松本は勿論、勝った田村も更なる精進が望まれる。