駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第2試合・フェザー級4回戦/●垣見悟志[Gツダ](3R2分58秒TKO)木原和正[ウォズ]○

両者戦績は、垣見が未勝利1敗、木原は1勝(0KO)無敗。垣見は7/22のデビュー戦で判定負け、木原は昨年12月のデビュー戦勝利後、新人王戦にエントリーしていたが開幕前に棄権してしまっていた。
1R。木原は、垣見のワン・ツー中心の攻勢を無難に捌いてジャブやストレートを浴びせてヒット数小差優勢。主導権も握ってこのラウンドは手堅くリード。
2R。垣見は機先を制して左ストレートを2発、3発と有効打するが、木原は圧力をかけつつ、一気の攻勢へ出るチャンスを窺う構え。大振り気味ながらジャブ、ストレートで打って出てリカバーする。
3R。垣見はこのラウンドも左ストレートで先制も、木原もすぐ右ストレートを返して主導権奪うと、回転力とパンチ力に任せた粗い手数攻勢で次第に圧倒してゆく。やがて形勢は一方的となり、TKO裁定を勝ち取った。
木原は回転力とパンチ力に非凡なセンスを窺わせるが、今日は大振りな上にガードが低め。ブランクの影響がどこまであったかは不明だが、新人王戦に出るような選手と当たった時にはリスクが高いファイトスタイルだろう。
垣見はワン・ツーを打った後に前ノメリになる悪癖があり、3連打以上のコンビネーションに繋げられない傾向がある。また、ストレートをクリーンヒットさせた後の詰めの甘さや、平凡な手足のスピードなど懸念材料は多い。問題を1つずつ解消させていって初勝利を目指して欲しい。