駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第4試合・Sフライ級契約ウェイト(51.5kg)4回戦/△前川和範[Gツダ](2R1分07秒負傷ドロー)小林歩[明石]△

前川はこの試合がデビュー戦、小林は1勝(1KO)1敗1分。小林は一部で有力候補と期待された今年の新人王戦で、後の西日本覇者・松元雄大[エディ]に初戦敗退の不覚。今回は5ヵ月開けての再起戦となる。
1R。ショートレンジの乱打戦。攻守の技術で大きく勝る小林の圧倒的優勢で、細かいヒットを重ねた上に左ストレートをクリーンヒットして山場も。前川は手数を出すもディフェンス巧者の小林に捌かれて苦戦。
2R。前川は先手で仕掛けてゆくが、小林は回転力豊かなコンビネーションですぐさま逆転。前川のヒットはボディブローなど散発的で、小林の細かい手数が数的優勢を作り出す。しかし前川がこのラウンドで負った負傷が殊の外重く、ドクターストップで試合終了となってしまった。試合前半でのストップのため、負傷ドローの裁定に。普通、形勢が明らかな場合は3R冒頭まで保たせて負傷判定に持っていくのだが、相当深い傷だったのだろうか。
小林が地力の差で圧倒する展開だったが、不運のテクニカルドロー。ルールはルールだが、それにしても可哀想。前川は果敢に戦ったが、正直に言って今日の相手とはミスマッチ。よく2R途中まで保った事を褒めてあげたいぐらいの実力差があった。