駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第2試合・フェザー級4回戦/○松本一男[森岡](3R1分28秒TKO)佐々木健[金沢]●

松本はこの日がデビュー戦、佐々木は3/18にデビュー戦を引き分けて以来の2戦目。
1R。佐々木は金沢ジム若手らしい“ガードの低い所だけ徳山”なファイトスタイル。ガラ空きのガードで松本の左ストレートをカウンターで貰ってしまう位置に居続けて、早々に数発のクリーンヒットをもらいダウン寸前に。しかし佐々木もラウンド中盤以降に反撃し、右ストレートを数発ヒットさせて失点をいくらかカバーする。
2R。松本はデビュー戦とは思えない余裕ある試合運び。佐々木のプレスを捌きつつ左ストレート、右フック、左ボディとクリーンヒットして効かせる場面も作る。佐々木は戦意こそ高いがこれが悲しいぐらい空転している。
3R。松本はこのラウンドも余裕を持って右フック、左ストレートを次々とクリーンヒットさせ遂にノックダウン。カウント8で試合再開も、松本はすぐさま左ストレートをクリーンヒット。佐々木陣営からタオルが投入されて試合はストップ。
松本はデビュー戦らしからぬ落ち着いた戦い振りで完勝。まだ技術そのものは荒削りだが、面白い雰囲気を持った選手だ。
佐々木はディフェンスするという意識が頭から飛んでしまうようで、相手の出方に対応した試合が全く出来ていない。プロ選手として最低限身に付けねばならない技術の再確認からやり直すべき。