駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部・“HonmamoN(ホンマモン)”――本田秀伸復帰戦&「グリーンツダVS大阪帝拳」(グリーンツダジム主催)概要&雑感

第1部はグリーンツダジムの対抗戦シリーズ第6弾。普段脚光を浴びる機会の少ない“新人王戦卒業組”の若手や中堅選手を中心に、5試合がマッチメイクされた。ただし今回は、(当事者の選手諸氏には失礼ながら)集客力・話題性の面では期待薄のラインナップとあって、対抗戦の他に西日本地区では極めて珍しいヘビー級の試合が第1試合に、そして04年8月の名城信男[六島]戦を最後にセミリタイア状態にあった本田秀伸の復帰戦がメインイベントに組み込まれた。どうにも企画の抱き合わせで“合わせ技一本”という感が否めないが、それでも期待値の高いバラエティに富んだ構成にはなったのではないかと思う。
しかし、いざフタを開けてみれば、客席の光景は嫌応なしに時代の趨勢を思い知らされるモノとなってしまった。2年前の本田×名城戦の試合会場では、遠方から「本田が新進気鋭のノーランカーの挑戦を退けるシーン」を観に来た多数の本田ファンを目の当たりにしたのだが、この日ばかりは彼のネームバリューが相当減衰している事を痛感するほか無かった。今日の再起戦は、彼が「失われた800日」を取り戻し、新たな栄光を掴み取るための長く険しい旅路の第一歩でもある。