駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-10-29から1日間の記事一覧

第2部総括

全体的なクオリティは「可もなく不可もなく」といったところ。前座は4回戦らしいフレッシュさと未熟さが並存し、メインはメインで「如何にもノーランカー同士の一戦」と称したくなるラフな試合内容に終始。会場が盛り上がるような打撃戦は多かったのだが、…

第2部第9試合・バンタム級8回戦/○松田一弘[金沢](2R2分24秒TKO)西正隼[正拳]●

メインイベントは8回戦。最近ベテラン選手の引退が相次ぐ正拳ジムで現状“暫定エース”格のA級選手・西が初の8回戦に挑む。 両者戦績は、松田6勝(3KO)5敗5分、西6勝(4KO)5敗2分。松田は6/4にタイ人を倒して2年4ヶ月ぶりの再起戦を飾ったばかり。西…

第2部第8試合・ウェルター級契約ウェイト(65.5kg)4回戦/●大原里史[金沢](判定0−3)巴山宏知[正拳]○

両者戦績は大原1勝(1KO)1敗、巴山3勝(1KO)無敗。大原は5月のデビュー戦がいきなりの新人王予選で、2年連続準優勝の好川大智[大阪帝拳]に惜敗。その後8/13に初勝利を挙げている。巴山は今年3月にデビューし、6月、8月と3連勝中。 1R。巴山が体ごと…

第2部第7試合・バンタム級4回戦/●片岡繁樹[千里馬神戸](3R1分19秒KO)橋口竣[正拳]○

両者戦績は、片岡が未勝利1敗、橋口は2勝(1KO)4敗1分。片岡は5/21のデビュー戦で健闘するも敗退。この日、女子高生応援団のパラパラダンスに見送られて入場した橋口は9/8に2勝目を挙げて勢いに乗る。 1R。橋口はアグレッシブに手数、手数。拙かったデ…

第2部第6試合・バンタム級4回戦/●白川勇作[金沢](判定0−3)岡田壮平[正拳]○

両者戦績は、白川1勝(1KO)無敗、岡田2勝(0KO)無敗。白川は8/27にデビュー戦勝利を挙げて以来の2戦目、岡田は3/18、8/13と連勝した勢いに乗ってのプロ3試合目。 1R。中間距離で互いにガードを固めてストレート、フック系の強打を狙い撃つ、やや大味な攻…

第2部第5試合・バンタム級4回戦/○冨田聖登[ウォズ](判定3−0)東昭蔵[正拳]●

両者戦績は冨田1勝(0KO)2敗、東1勝(0KO)1敗。5試合目にして初めて勝った経験のある選手が出て来た(笑)。冨田は8/13の敗戦以来、東は4/9に初勝利を挙げて以来の試合。 1R。冨田はヒット&アウェイで東の動きの隙を突き、ジャブ、ストレート、左ボデ…

第2部第4試合・フェザー級4回戦/○中坂正人[千里馬神戸](4R0分17秒TKO)桶谷恵章[陽光アダチ]●

両者戦績は、中坂が勝ち負け無しの1引分、桶谷は未勝利2敗。中坂は8/5に名古屋でデビュー。桶谷は今年の4/16、9/8に出場したが、勝ち星に恵まれない。 1R。桶谷がアグレッシブに手数攻めするが、オープンブローや的外れのパンチが多くヒットは僅少。中坂…

第2部第3試合・Sフェザー級契約ウェイト(57.5kg)4回戦/○川島潤也[金沢](4R1分35秒TKO)四ノ宮裕士[正拳]●

この試合は両者デビュー戦。 1R。良く言えばエドウィン・バレロ風、微妙な言い方をすれば岡田山金太郎風の大振り合戦。気持ちばかりが先走っていてボクシングが成立していない。クリンチも多い膠着気味の展開の中、川島が左フックでノックダウンに成功。 …

第2部第2試合・フェザー級4回戦/○田中良幸[金沢](2R2分11秒TKO)植田俊幸[井岡]●

田中はこの日がデビュー戦、植田は未勝利で1敗1分。植田は過去2戦とも今年度のSバンタム級西日本新人王・木村友紀[明石]との対戦だった。 1R。植田はジリジリとプレッシャーをかけてゆくが、手数が少なくヒットも1発程度で、採点上の“アグレッシブ”要…

第2部第1試合・Sフライ級4回戦/○樋口裕二郎[金沢](判定3−0)中水達也[井岡]●

戦績は樋口、中水とも未勝利1敗。樋口は6/11の、中水は昨年12月のデビュー戦以来のリング。 1R。両者細かくステップを踏みつつ打撃戦。共にフック、ストレートを大振りする雑な連打が目立つが、樋口の強打が中水の甘いガードを割ってヒットする。中水も手…

第2部・「拳王への道」(正拳ジム・金沢ジム共催)概要&雑感

夜の部は正拳ジムがプロデュースする若手主体の実験的興行「拳王への道」。今回は全9試合中6試合に選手を出場させた金沢ジムとの共同プロモートの形で実施された。 マッチメイクは、メインこそ8回戦が組まれたが、あとの8試合はIMPホールよりアゼリア…

第1部総括

第1試合のヘビー級は新鮮な印象を与えたものの、5試合の対抗戦は微妙な内容と消化不良な結末の連続で期待外れも良いところ。しかもこれをフォローするはずのメインが確信犯的なダルファイトとなっては、ポジティブな評価の言葉が見つからない。実際の所要…

第1部第7試合・バンタム級10回戦/○本田秀伸[Gツダ](判定3−0)ウォー・バルティキル[比国]●

メインイベントは“ディフェンス・マスター”との異名で名を馳せた本田秀伸の再起戦。 戦績26勝(14KO)4敗の本田は94年デビュー。96年末には日本Lフライ級王座を獲得し、以後ノンタイトル戦を挟みながら6度の防衛に成功。王座返上後は階級を上げてポンサクレ…

第1部第6試合・バンタム級8回戦/△李光輝[Gツダ](4R0分29秒負傷ドロー)武田高廣[大阪帝拳]△

両者戦績は、李7勝(2KO)5敗1分、武田6勝(2KO)7敗。李は02年の新人王戦でバンタム級西軍代表となったが、その後はやや伸び悩み傾向。04〜05年にかけては勝ちなしの4連敗という屈辱的な戦績をスコアしてしまった。それでも今年4月に6回戦ながら連敗を…

第1部第5試合・バンタム級6回戦/●佐藤武夫[Gツダ](4R0分59秒TKO)堀江純平[大阪帝拳]○

両者戦績は佐藤7勝(2KO)10敗、堀江4勝(1KO)4敗。佐藤は既にA級昇格の資格を持っているが、6回戦で勝ち負けを繰り返している選手。ここ1年は試合から遠ざかっており、今日は再起戦という事にもなる。堀江は10/9に久田哲也[ハラダ]と激闘の6ラウンズを…

第1部第4試合・フェザー級6回戦/○小路尚也[Gツダ](4R0分11秒負傷判定3−0)濱田英一[大阪帝拳]●

両者戦績は小路6勝(2KO)4敗1分、濱田3勝(1KO)7敗2分。小路は昨年12月、今年の6月と東京遠征に出て1勝1敗。既に6勝だが、5勝が4回戦でのものなので、A級昇格にはあと1勝が必要。濱田は昨年12月、5月と6回戦で2戦しているが勝ち星に恵まれて…

第1部第3試合・Sフェザー級6回戦/●岩下幸右[Gツダ](判定0−2)佐藤通也[大阪帝拳]○

両者戦績は、岩下4勝(2KO)4敗1分、佐藤6勝(4KO)1敗2分。岩下は6月にタイ国へ遠征し、ABCO王者と対戦、6RTKOに敗れている。この経験を日本で活かす事が出来るか。佐藤は昨年度のフェザー級西日本新人王。続く西軍代表戦で引き分け敗者扱いに泣いて敗…

第1部第2試合・Sバンタム級契約ウェイト(54.5kg)4回戦/○源甲斐幸三[Gツダ](判定2―0)貴田哲也[大阪帝拳]●

両者戦績は源甲斐2勝(1KO)6敗、貴田1勝(1KO)無敗。源甲斐は西日本新人王戦のバンタム級準決勝で橋詰知明[井岡]に敗れて以来の再起戦。貴田は6/11にデビュー戦同士の試合でKO勝ちして以来の2戦目。 1R。源甲斐はパーリング中心のディフェンスを披露し…

第1部第1試合・ヘビー級4回戦/●白坂貴昌[BMBスポーツ](3R0分29秒KO)樋高リオ[大阪帝拳]○

第1試合は、西日本地区では非常に珍しいヘビー級の試合。4年半前、クルーザー級契約で現A級の真木和雄[倉敷守安]と対戦し、1RKO負けして以来のリングとなる白坂と、今年8月にニュージーランドでデビュー戦勝利した“逆輸入ファイター”の樋高が相見え…

第1部・“HonmamoN(ホンマモン)”――本田秀伸復帰戦&「グリーンツダVS大阪帝拳」(グリーンツダジム主催)概要&雑感

第1部はグリーンツダジムの対抗戦シリーズ第6弾。普段脚光を浴びる機会の少ない“新人王戦卒業組”の若手や中堅選手を中心に、5試合がマッチメイクされた。ただし今回は、(当事者の選手諸氏には失礼ながら)集客力・話題性の面では期待薄のラインナップと…

IMPホール昼夜興行

京阪神地区では3週間ぶりとなるボクシング興行は、御馴染みのIMPホール昼夜興行。昼の部はGツダジム主催の「グリーンツダVS大阪帝拳」、そして夜の部では正拳ジム・金沢ジム共催の若手育成興行「拳王への道」が行われた。 詳細は後述するが、試合ラインナ…