駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第4試合・フェザー級4回戦/○中坂正人[千里馬神戸](4R0分17秒TKO)桶谷恵章[陽光アダチ]●

両者戦績は、中坂が勝ち負け無しの1引分、桶谷は未勝利2敗。中坂は8/5に名古屋でデビュー。桶谷は今年の4/16、9/8に出場したが、勝ち星に恵まれない。
1R。桶谷がアグレッシブに手数攻めするが、オープンブローや的外れのパンチが多くヒットは僅少。中坂はラウンド前半こそ守勢だったが、後半には威力を感じるショートアッパー、フックで反撃。立て続けにヒットを浴びせ、クリーンヒットで効かせる場面も。
2R。桶谷はこのラウンドも手数豊富に攻勢へ出るがヒット少なく、逆に中坂のアッパー、フックを喰って後退。しかし中坂は形勢優位に立っても圧力が弱く、ファイター型の適性を活かし切れていないようだ。
3R。ショートレンジでほぼ足を止めての打撃戦。パンチの精度、威力、数で勝る中坂が試合を支配し、ヒットを連発する中で左フックのクリーンヒットも。桶谷は効かされてパンチも弱弱しくなって来た。
4R。ラウンド開始直後、中坂の強打がヒットしたところで早々にレフェリーストップ、TKO。
中坂は重そうなフックとアッパーが出色。ファイター向きの素材だが、圧力と手数が不足気味なのが弱み。もっとアグレッシブに攻めるようになれば、4回戦を五分以上に勝ち進む事も出来るだろう。
桶谷は手数こそ豊富だが、精度低くオープンブロー気味のパンチではポイントに繋がらない。今日はラウンドごとに被弾数を積み重ねてしまい、最後はダメージの蓄積もあってジリ貧状態に陥ってしまった。