駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部総括

全体的なクオリティは「可もなく不可もなく」といったところ。前座は4回戦らしいフレッシュさと未熟さが並存し、メインはメインで「如何にもノーランカー同士の一戦」と称したくなるラフな試合内容に終始。会場が盛り上がるような打撃戦は多かったのだが、目の肥えたマニアをシビレさせるような場面には恵まれず、どうにも大味な内容になってしまった感がある。
それでも程よい所要時間(約2時間半)や演出面の良さも手伝って、観戦後の気分は悪くない興行でもあった。安価な“素材”を美味しく“料理”した、という点で、成功の部類に入るのではないだろうか。
注目選手は、著しい成長の跡を見せてくれた橋口と、欠点も多いがフックとアッパーにパンチ力とセンスを感じさせる中坂。2人ともこのまま成長が止まらなければ、新人王戦でも1〜2回戦なら五分に健闘出来そう。