駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第7試合・バンタム級4回戦/●片岡繁樹[千里馬神戸](3R1分19秒KO)橋口竣[正拳]○

両者戦績は、片岡が未勝利1敗、橋口は2勝(1KO)4敗1分。片岡は5/21のデビュー戦で健闘するも敗退。この日、女子高生応援団のパラパラダンスに見送られて入場した橋口は9/8に2勝目を挙げて勢いに乗る。
1R。橋口はアグレッシブに手数、手数。拙かったディフェンスも、以前に比べると良くなって来て落ち着いた試合振りが光る。ただしパンチの精度はまだ今一つか。片岡はガード固めて被弾を防ぐが、こちらは手数が出ずに守勢。得意のショートフックも数えるほどしか出せない。
2R。このラウンドは片岡もアグレッシブさを出して接近戦を挑んだが、橋口が回転力ある連打で返り討ち。ラウンド終盤にはフック、アッパー連続ヒットで効かせて圧倒的な形勢へ。
3R。橋口は左ジャブ有効打でペースを握ると、このラウンドも回転力を感じさせるショートアッパー、フックで片岡を圧倒。最後はイヤ倒れ気味のノックダウン、片岡陣営からタオル投入されてKO裁定。
橋口が成長の跡を窺わせる戦い振りで完勝。攻守共に動きに無駄が無くなり、回転力のあるコンビネーションが出せるようになった。相手が強化してどう対応出来るかは未知数だが、今日のパフォーマンスは4回戦でも上位クラス。
片岡は1Rは守勢、2Rからは前、前へと出て行ったが打ち負かされて完敗。今日の橋口にあって自分に無かった技術を身に付けるのが直近の課題だろうか。ただ、未勝利2敗の選手としては力が有り、戦績相応の相手を選べばすぐに1勝出来るだろう。