駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第6試合・バンタム級4回戦/●白川勇作[金沢](判定0−3)岡田壮平[正拳]○

両者戦績は、白川1勝(1KO)無敗、岡田2勝(0KO)無敗。白川は8/27にデビュー戦勝利を挙げて以来の2戦目、岡田は3/18、8/13と連勝した勢いに乗ってのプロ3試合目。
1R。中間距離で互いにガードを固めてストレート、フック系の強打を狙い撃つ、やや大味な攻防。岡田のストレート、フックが2〜3発明確にヒットするも、白川もヒット奪って微差の範疇。
2R。ショートレンジ、両者ガードを意識しながらの激しくも慎重さも窺える攻防。共にガードの低さが目立っていた選手だけに、これは進歩の跡。ヒット数はロースコアで推移したが、岡田はラウンド後半に左ボディでクリーンヒットを連発して攻勢に出た。
3R。密着しての打撃戦。岡田のショートが度々白川の顔面を捉えて優勢。白川もボディブローで反撃、手数も出るが有効打に至る痛打を浴びせられない。
4R。密着戦。岡田が先手で攻め、要所で上下に細かく連打をヒットさせる場面を作って優勢。白川は抵抗の形を作る程度にしか手が出せず、このラウンドは見せ場無し。
公式判定は洲鎌40-36、野田40-36、半田39-37の3−0で岡田。駒木の採点は「A」40-36「B」40-37で岡田優勢。
岡田は守備を固めつつの打ち合いで小差リードを積み重ねて、採点上は大差の完勝。技術的には3勝無敗の戦績相応とは言い切れぬものの、今のファイトスタイルを磨けば6回戦昇格も現実のものとなるだろう。
白川は肝心な所で守備が甘くなり、左ボディを効かされて後半戦では劣勢になった。総合力的には点差ほどの開きはなかったが、自分に足りない要素を練習で穴埋めして再起して欲しい。