駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・フェザー級4回戦/●池田竜太[明石](2R1分15秒KO)大木良祐[千里馬神戸]○

両者戦績は池田1勝(1KO)無敗1分、大木2勝(0KO)2敗。共に9/18のサンボーホール興行以来の試合出場で、その時は池田が苦戦の末にドロー、大木はスプリットデシジョンで小差判定勝ちを収めている。
1R。池田はアグレッシブに手数出すが、やや一本調子。大木にステップで捌かれて、逆に打ち終わりに左フック、右ストレートを浴びせられる。大木はパーリングを兼ねた連打を器用に扱った。
2R。大木がこのラウンドも、池田の攻勢を捌きつつ的確にヒットを奪う。池田の前進力も強いが、これがカウンターを喰らう上では逆効果。大木は右フック、ストレートでヒット、更に右フックのクリーンヒットを追加して、完璧なノックダウン。池田は立ち上がるも明らかにフラついており、宮崎レフェリーは容赦なく10カウントを数えた。
大木は彼なりに大きな進境を感じさせる試合振り。確実なディフェンスとタイミングの良いカウンターで圧勝した。今日は相手の拙いパフォーマンスに助けられた感もあったが、4回戦なら中〜上位クラスの実力。
池田は勝気な所が守備面の甘さに繋がってしまっている。頭の位置を変えずボディワークを放棄した拙守、KOを狙うが余り単調になってしまった強打狙いと、どうもデビュー戦の鮮やかなKO勝ちが却って彼の進歩を妨げている気がする。今一度初心に帰って、初陣のつもりで再起戦に臨んでもらいたい。