駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

道楽うどん・虎寿司 KO BOXING(アポロジム主催)

例年は5月、9月、12月の年3回興行を打つアポロジムが、今年は“ボーナストラック”として11月にも小規模興行を開催。同ジム所属選手は2人だけの出場で、メインは進光ジムの中川知則がOPBFランカーに挑戦する10R。全7試合36Rの“スリムサイズ”興行となった。
しかしそれにしても「流石はアポロジム」と言うか、このバリューでチケット料金は原則1万円である。これは京阪神エリアのチケット相場の3倍以上で、世界戦でも普通はこの半分で入場出来る。チケットのバカ高い事なら全国随一の中日本地区でも大抵は6000円も有れば大丈夫だという事を考えると、これは最早理解不明の領域とさえ言えるだろう。今回は当日先着20名にこの額面1万円のチケットを5000円で販売する“粋な計らい”がなされて一般マニア層も救われたが、これも20人と言わず、オール5000円にして貰いたいところだ。
要は普通のボクシングファンの来場を期待せずとも、経済力豊かなタニマチに支えられつつ、ジム所属選手の試合が実施出来ればそれで十分という事なのだろうか。外野からケチをつける資格があるのかと言われればそれまでだが、ファイトマネー代わりのチケットを売り捌かなければならない選手はたまったもんじゃないだろうなぁと気の毒に思う。
ところで、今回使用された「ヨシモト∞ホール大阪」は、NGK(なんばグランド花月)と同じビルにある小スタジオで、通常はCS放送の収録やM−1グランプリの予選などで使用されている。キャパシティは常設のヒナ壇席とパイプ椅子数列で200から300、それに立見客を最大限収容して500程度といったところだろうか。「レイアウトが変則的なアゼリア大正」を思い浮かべて頂ければ良いだろう。この会場、交通の便はアゼリアより随分と良いのだが、恐らくは吉本興業と繋がりの深いアポロジムだからこそ使用出来ると思われ、ひょっとすると今回が最初で最後の使用となるかも知れない。


※先に結果を更新、その後に観戦記を追記してゆきます。
※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので、(特に8回戦以上のスコアは)参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。