駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・Sバンタム級4回戦/●森本一春[江坂](1R1分32秒KO)山口伸也[陽光アダチ]○

両者戦績は森本3勝(0KO)無敗1分、山口3勝(3KO)2敗。両者8月に3勝目を挙げており、この試合で6回戦昇格を賭ける。
1R。山口は積極的にジャブを突いて主導権をアピールするが、森本はジワジワと圧力をかけて持ち前の回転力を活かすチャンスを窺う。だが、結末は唐突に。山口がカウンター気味のワン・ツーを放つと、これが森本のガードの隙間を縫ってアゴのど真ん中にクリーンヒット! 森本は糸の切れたマリオネットのようにスローモーションでキャンバスに崩れ落ちてダウン。何とか立ち上がったがマトモな状態ではなく、セコンドからタオルが投入されてKO決着となった。
山口が難敵を一発KOで撃破するプチ・アプセット。大振りが目立っていた選手だが、今日は鋭いストレート系のパンチが出色。以前見せていたガードの甘さが無ければ6回戦でもソコソコやれるか。
森本は自分のボクシングを仕掛ける前の段階で無念のKO負け。アンラッキーな負けと言えばそうなのだが、一流の素材なら被弾しないパンチを被弾したのも確か。新人王戦にエントリーすれば上位進出も目指せる地力はあるが、やや将来に不安を感じさせる初黒星となった。