駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・フェザー級4回戦/○山本直[守口東郷](1R2分59秒TKO)種田圭介[ハラダ]●

両者戦績は山本2勝(1KO)4敗、種田1勝(0KO)1敗。山本は新人王予選(SB級)で初戦敗退後、8月の再起戦も落として連敗中。種田は05年9月にデビューして今年4月に2戦目と、7ヶ月間隔を守っての3戦目。
1R。フック乱打戦で幕開けた早々から山本がクリーンヒットを連発し、あっという間に種田をノックダウン寸前に追い込む。種田もそこからワン・ツーなどで反撃する粘りを見せたが、要所の打ち合いで負けて劣勢が続く。そしてラウンド終了直前、山本のフックがまたしてもクリーンヒットすると種田のヒザがガクンと折れてしまい、ここでレフェリーストップ。あと1秒ではあったが、試合早々からこれだけ打たれていては止むなしか。
大味な打撃戦で細かい試合総括の難しい一戦だが、先制攻撃に成功して掴んだ流れを手放さず、キッチリと初回TKOまで繋げた山本の試合振りは文句の挟み所なし。今日は懸念のパンチ力不足も感じなかった。
敗れた種田は序盤の被弾で既に目が泳いでいたように見えた。半ば闘争本能のみで戦っていたが、3分保たずに力尽きた。今日は試合開始後の数十秒が全て。