駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第5試合・フライ級6回戦/○金城吉廣[正拳](2R終了TKO)鈴木遼[尼崎]●

両者戦績は4勝(1KO)5敗2分、鈴木4勝(0KO)2敗2分。金城は11月の高知遠征で4勝目を挙げ、これが初の6回戦。鈴木は昨年の新人王戦でLフライ級ベスト4。10月には6回戦で再起しているが、このときはドローに終わっている。
1R。両者とも、中間距離から踏み込んで強打を放つ展開だが、パンチよりも頭がぶつかるタイミングで交錯してしまい、今一つ噛み合わない流れに。鈴木がラウンド後半からアグレッシブに手数で押したが、1ポイント優越の決め手となるかは微妙。
2R。金城が中間距離からジャブ、ストレートを断続的に当てて主導権。鈴木も踏み込んで行くがスピード感に欠ける動きで、すぐさま金城に距離を外されてしまう。得意のステップワークが全く機能せず、劣勢のままこのラウンドを終えると、そのまま試合放棄を申し出てギブアップ。左足太腿肉離れのためTKO裁定となった。
互いの動きが噛み合わないまま、アクシデントもあって不完全燃焼で終わってしまった試合。金城は4回戦時代より動きに正確性が出て来たように見えたが、鈴木の負傷に恵まれた所もあったかも知れない。試合全体の水準はギリギリ6回戦級といったところ。