駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-02-11から1日間の記事一覧

第2部総括

戦前に好勝負が期待されたカードは、残念ながらいずれも内容的には“ハズレ”と言わざるを得ない。後援者中心の客席の声援でボルテージは上がったが、そのバックアップに見合った働きを選手がしていたか、というと極めて微妙だろう。端的に言えば「6回戦、10…

第2部第7試合・バンタム級10回戦/●松田一弘[金沢](判定0−3)サミンヌム・ウォーウィワッタナーノン○

松田は7勝(4KO)5敗5分の戦績。長期ブランクを経て再起した昨年6月以来、現在2連勝中。今回は東洋ランカー相手に“格上挑戦”となるが…… サミンヌムは自称戦績16勝(7KO)8敗。最新のOPBFランキングではバンタム級で9位にランクインし、タイ国でも1位のコ…

第2部第6試合・Sライト級6回戦/●巴山宏知[正拳](判定0−3)高瀬司[大阪帝拳]○

セミファイナルは正拳ジムと大阪帝拳ジムの無敗ホープ対決。 両者戦績は巴山4勝(1KO)無敗、高瀬2勝(2KO)無敗。巴山は昨年3月のデビュー以来、破竹の4連勝でC級を卒業してこれが初の6回戦。高瀬はB級デビューからタイ人相手に2連勝中。共にデビュー以…

第2部第5試合・フライ級6回戦/○金城吉廣[正拳](2R終了TKO)鈴木遼[尼崎]●

両者戦績は4勝(1KO)5敗2分、鈴木4勝(0KO)2敗2分。金城は11月の高知遠征で4勝目を挙げ、これが初の6回戦。鈴木は昨年の新人王戦でLフライ級ベスト4。10月には6回戦で再起しているが、このときはドローに終わっている。 1R。両者とも、中間距離か…

第2部第4試合・バンタム級4回戦/○橋口竣[正拳](判定2−0)梶本和人[ウォズ]●

両者戦績は、橋口3勝(2KO)4敗1分、梶本2勝(2KO)無敗。近況充実著しい橋口は、昨年9月、10月と短期間で連勝してB級昇格に王手。梶本は昨年9月以来のプロ3戦目。 1R。中間距離でのジャブの差し合い。橋口が右ストレートのヒットを交えて小差優勢。梶…

第2部第3試合・Sバンタム級契約ウェイト(54.5kg)4回戦/○東昭蔵[正拳](判定2−0)三浦太平[ウォズ]●

両者戦績は、東1勝(0KO)2敗、三浦2勝(1KO)1敗2分。東は昨年10月末の敗戦以来、三浦は昨年5月、新人王予選の1回戦をドロー敗者扱いで落として以来の再起戦。 1R。東が出会いがしらに右をクリーンヒットさせてペースを掴むと、勢いに任せて攻め立てて…

第2部第2試合・Sフェザー級4回戦/●渡部“伊予守”雅之[金沢](判定0−2)上谷雄太[井岡]○

両者戦績は共に1勝(0KO)無敗。渡部は昨年6/11のデビュー戦以来8ヶ月ぶりの復帰戦。高校選抜タイトルを持つアマエリートの上谷は、4回戦デビューも昨年末にプロの洗礼を浴びて判定勝ちに甘んじた。 1R。上谷は大振りながら前へ前へと突っ込むが、打ち終…

第2部第1試合・バンタム級契約ウェイト(52.5kg)4回戦/○川口勝太[金沢](3R1分50秒TKO)福留宏行[井岡]●

両者戦績は、川口が未勝利1敗、福留が1勝(1KO)3敗。川口は昨年6月のデビュー戦に敗れて以来8ヶ月ぶり、福留は近況冴えず3連敗中で12月以来のリングとなる。 1R。中間距離で打撃戦。両者ディフェンスに難があって結果的にヒット数の多い展開。川口が…

第2部・「拳王への道」(正拳ジム・金沢ジム共催)概要&雑感

夜の部は正拳ジムプロデュースの若手中心興行「拳王への道」。今回も少年の英語MCや華やかなラウンドガールなど、興行に彩を添える様々な試みが為されていた。この種の演出も漸く定着して来た感もあるが、次はこのソフトをいかにしてより効果的に活かすか……

第1部総括

試合数は少なかったが4試合が判定決着となって3時間興行に。第2部まで時間を持て余しはしたが、観客の集中力を考えるとこれぐらいが妥当だろう。特にメインイベントがかなり冗長な試合だっただけに、これで8試合・4時間になっていたら客側の印象は相当…

第1部第5試合・Lフライ級10回戦/○橘悟朗[エディ](判定2−1)岸田直哉[クラトキ]●

メインイベントは、エディジムの新エースとなった橘が挑む4度目のランキング争奪戦。 橘は7勝(1KO)5敗1分の戦績。新人王予選は1度出場し2回戦敗退。その後は“裏街道”を選択し、6回戦、8回戦と順を追って昇格。05年12月からは日本ランカーへの挑戦を…

第1部第4試合・Sライト級10回戦/○松本憲亮[ヨシヤマ](4R1分10秒KO)マルファー・ルークサイコンディーン[タイ国]●

松本は18勝(13KO)3敗2分の戦績で、現在日本ライト級9位。長らく日本下位ランカー級との大苦戦と、タイ人相手の完勝を繰り返している選手。今回もタイ人相手の調整戦となったが…… 対するマルファーは自称戦績5勝(3KO)4敗でタイ国Sライト級7位。昨年2…

第1部第3試合・Lフライ級契約ウェイト(48.0kg)10回戦/○堀川謙一[SFマキ](判定3−0)山脇正輝[大阪帝拳]●

第3試合は西日本のマニア垂涎の一戦。04年・05年の西日本Lフライ級新人王同士の一騎打ちだ。 04年度西日本覇者の堀川は12勝(4KO)5敗1分の戦績で、現在ミニマム級のOPBF4位、日本3位の上位ランカーでもある。4回戦時代は負けが込んだが、新人王戦で活…

第1部第2試合・Lフライ級4回戦/●孫田敏晴[レンゴー](判定1−2)小畑彰吾[ウォズ]○

両者戦績は、孫田2勝(2KO)1敗、小畑は未勝利で4敗1分。孫田は昨年4月、10月とやや軽い相手ながら連勝中。小畑は昨年5月以来9ヶ月ぶりのリング。 1R。小畑が愚直に踏み込みつつ、大振りフックで手数ごと圧力をかける。これに対し、孫田は完全に受身…

第1部第1試合・Sフライ級4回戦/●福永雅英[ヨシヤマ](判定0−3)西田佳弘[ウォズ]○

オープニングマッチは両者デビューとなる一戦。 1R。両者ミドル〜ロングレンジでジャブを捨てながら牽制。共に“互いのパンチが当たる距離”に踏み込めず、消極的な展開に終始。西田が時折ジャブ、ストレートをヒット、ラウンド終了直前に漸く前へ踏み込んで…

第1部・「EDDIE'S WORLD」vol.34/第10回「南国奄美HABU FIGHT」(エディタウンゼントジム・ヨシヤマジム・大阪帝拳ジム共催)

昼の部はIMPホールで定期興行を打っているジムの合同興行。それぞれ出場選手を確保し難い事情*1を抱えた両ジムが、エース格選手の出場機会を設けるためにセッティングした場……といったところか。ライブハウスでいうところの“対バン”という事なのだろう。 …

IMPホール昼夜興行

年明けから40日強、漸くやって来た今年の西日本ボクシング界“拳闘始め”は定番のIMPホール昼夜興行。もはやこのホールは府立第2に代わる“新・西の聖地”と呼ぶに相応しい存在感を示し始めている。 さて、今日の昼の部はエディタウンゼントジムとヨシヤマジ…