駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第1試合・バンタム級契約ウェイト(52.5kg)4回戦/○川口勝太[金沢](3R1分50秒TKO)福留宏行[井岡]●

両者戦績は、川口が未勝利1敗、福留が1勝(1KO)3敗。川口は昨年6月のデビュー戦に敗れて以来8ヶ月ぶり、福留は近況冴えず3連敗中で12月以来のリングとなる。
1R。中間距離で打撃戦。両者ディフェンスに難があって結果的にヒット数の多い展開。川口がジャブ、ストレート中心に有効打重ね、左カウンターや左フックのトリプルなどを見せる。福留もジャブ中心に有効打多数だが、インパクト的にやや見劣りか。
2R。ラウンド序盤は福留が愚直に手数だしつつの圧力で小差リードを奪うが、川口は一息入れてから福留のブロック下手を咎める形で猛反撃。がら空きの顔面に右ストレートのクリーンヒットを叩き込んだ。
3R。福留は圧力かけつつ手数振るうも、精度に欠ける。川口がショートレンジからフック連打、アッパーを突き上げてクリーンヒット、有効打を浴びせる。TKO寸前の状態がしばらく続いたが、川口の右ストレートがクリーンヒットした所で新井レフェリーがストップ。ジャッジ的にも形勢明らかで、良いタイミングのストップ。
川口が相手の拙守にも助けられたが、要所で持ち前の回転力を発揮してTKOで初勝利。スタミナ不足、ガード下手など欠点も多いが、瞬間最大風速的な連打のインパクトはC級にしては上々。総合すると4回戦中位前後の水準か。
福留は固定ガード以外のブロッキングがまるで機能しない守備力不足。また、今日は特にスピード不足が目立った。このままでは攻めても守っても限界があり、今後の展望も緩くないだろう。