駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部・「拳王への道」(正拳ジム・金沢ジム共催)概要&雑感

夜の部は正拳ジムプロデュースの若手中心興行「拳王への道」。今回も少年の英語MCや華やかなラウンドガールなど、興行に彩を添える様々な試みが為されていた。この種の演出も漸く定着して来た感もあるが、次はこのソフトをいかにしてより効果的に活かすか…という事になるだろう。
メインは昨年6月の再起以来連勝中の松田一弘[金沢]が、OPBFランカーのタイ人に挑む一戦。命懸けで戦う選手には申し訳ないが、有り体に言ってしまえばOPBFランキングが15位まで拡大されてから各地で急増一途である、「ノーランカー日本人の“高級噛ませ”相手のランキング公開買い付け」である。擦れたマニアの立場からすると「クソの役にも立たないOPBFランキングを、どうしてそこまで欲しがるの? 東洋ランクなんて挑戦者になってからでも貰えるじゃない」なのだが、業界内では、そんな東洋ランクもそれなりの値打ちが有るものなのだろうか。
しかし、前座試合にはマニア好みのカードも。セミ格の6回戦では4戦全勝のホープ・巴山宏知[正拳]とB級デビューのアマエリート・高瀬司[大阪帝拳]が相見える一戦が、そして4回戦には高校タイトルホルダーの上谷雄太[井岡]のプロデビュー2戦目が、それぞれメイクされた。新人王戦ルートを迂回してトップを目指す選手の動向にも注目したい。