駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・フェザー級4回戦/●松田雄太[SFマキ](1R2分52秒KO)山本直[守口東郷]○

両者戦績は松田3勝(1KO)2敗1分、山本3勝(2KO)4敗。松田は昨年、1月と8月に2戦して連勝。いよいよB級昇格が目前となった。山本は昨年11/24のこの会場で1RKO勝ち。ゲンの良さを活かしたいところ。
1R。松田はいつも通りアップライトスタイルからカウンター気味のジャブで牽制し、ガード甘い山本の前進を食い止めるヒットを重ねて主導権。この戦術で2分過ぎまでは優勢をキープした松田だったが、低いガードと甘いブロッキングのためにガラ空きの顔面に度々バッティングを受けて文字通り面食らった所へフックを浴びて効かされると、あとはたちまちフック、アッパーの連打を次々被弾してダウンを喫する。ここは何とか立ち上がるが、ダメージ色濃く、ラスト30秒が耐え切れずに無念のストップ負け。山本はワンチャンスを活かした鮮やかな逆転勝ち。
山本は序盤から中盤にかけてやや攻めあぐんだが、最後は自分の持ち味と決定力を活かして完勝の形で締め括った。ガードの甘さ故に6回戦では苦戦を強いられようが、ともかくも勝率を五分に戻す価値有る勝利。
松田は試合開始当初こそ主導権を握り、1Rのポイントを確保しかけたのだが、ガードの低さが災いした。関係者からの伝聞によると、偶然のバッティングで効かされた直後に猛攻を受けたとの事で、やや同情する面もあるが、ガードを下げたアップライト型というリスキーなスタイルを採るにしては、己の身を守る術が少な過ぎる。ステップワークやパーリング、ブロッキングなど、低いガードの欠点を補完する技術が欲しい。