第５試合・Ｓフェザー級４回戦／○寺田允[アポロ]（判定３−０）桶谷恵章[陽光アダチ]●

両者戦績は寺田３勝(0KO)４敗１分、桶谷は未勝利で３連敗中。この２人は昨年9/8に対戦し、その時は（戦績からも分かるように）勿論寺田が勝利している。
１Ｒ。攻撃の精度低い両者による乱打戦。距離を細かく変えつつも、明確なヒットに恵まれずやや漫然とした試合展開に。その中でも寺田が要所でヒットをコツコツと奪って、ラウンド終盤にはボディブローを効かせて優勢。桶谷は早くも息切れ気味。
２Ｒ。乱打戦が続くが、体と手のスピードでそれぞれ若干のアドバンテージを持つ寺田のペースに。桶谷はぎこちない動きに終始し、有り体に言ってボクシングの“型”が全く出来ていない感。結局、このラウンドも寺だが左フック、ボディアッパーを有効打してリードを奪う。
３Ｒ。桶谷はスタミナ切れで更に失速。スピード面で完全に優位となった寺田がステップを踏みつつ、ジャブからワン・ツー、フックと攻め立てて左フックのクリーンヒットも追加。桶谷は攻めるも守るも、進むも退くもままならず立ち往生。
４Ｒ。桶谷は決死の覚悟でアグレッシブに前、前へ。しかし放つパンチの回転力にも限界があり、戦果は散発的な右カウンター３発程度で限定的。寺田は絶え間ない攻勢、手数、そして細かいヒットで対抗し、ここも互角以上の形勢にまとめた。
公式判定は半田40-36、野田40-36、北村40-37の３−０で寺田。駒木の採点は「Ａ」40-36「Ｂ」40-37で寺田優勢。
寺田が能力差を活かして無難に勝ち切った。相手が相手だけにどう評価したら良いかは微妙だが……。これで６回戦だが、流石に今のままでは家賃が高そう。
桶谷は、ここに至っても能力がプロの最低限レベルにも達していない。デビュー以来泥沼の４連敗で、そろそろ決断すべき事を決断すべき時がやって来ているかも知れない。