駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第7試合・Sライト級契約ウェイト(62.0kg)4回戦/●宇川広之[アポロ](1R1分33秒TKO)堀田武史[陽光アダチ]○

「最終試合」とコールされたこの試合、宇川は1勝(0KO)2敗の戦績、堀田はこれがデビュー戦。宇川は昨年12/22には完全な作戦ミスで不完全燃焼の判定負けを喫しており、ここは落とせないところだったろうが……。
1R。今日の宇川は動きが固く、持ち味の一つであるディフェンスも不調。試合開始早々から堀田のガードを放棄した捨て身の攻撃を浴びせられる荒れた展開となる。しかしここから宇川も強打を次々と叩き込み、カウンターでノックダウン。ところが堀田はここから猛反撃に転じ、クリーンヒットを連発して宇川を後退させると、コーナー際で連打、連打のラッシュ。この勢いの差を見た半田レフェリーが早めのストップをかけて、短時間大逆転のTKO決着となった。
試合時間93秒。嵐のような猛打合戦を堀田が制してデビュー戦をKO勝利で飾った。しかし勝負の決手は自身の攻撃力と言うよりも相手の拙守による所が大きく、また、彼自身も度を越した攻撃偏重スタイルであるので、そう買い被れない面もある。
敗れた宇川はこれで1勝3敗。この戦績の印象ほど地力は低くないはずだが、今日は調整失敗が、妙に動きにスムーズさを欠いた面があった。