駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・バンタム級契約ウェイト(53.0kg)4回戦/○大前健太[クラトキ](判定3−0)大西一生[姫路木下]●

大前は未勝利1敗1分、大西はこれがデビュー戦。大前は昨年12月デビューながら、先月15日の香川遠征でドローとなったのに引き続いて早くもこれが3戦目。
1R。大前がアグレッシブに距離詰め、大西にロープ背負わせつつボディ中心に手数攻め。大西は迎撃を狙うが密着されて苦しい。それでも時折ワン・ツーを返し、密着距離でもボディを返すが数的劣勢否めず。
2R。中間〜近距離での打撃戦。両者動きやや荒いがアグレッシブ。大前が先手、先手でジャブ起点に攻めて印象的。両者手数多く、グリーンボーイらしい技術よりも気持ちが良い感じで先走った激しさが感じられたラウンド。
3R。クリンチと打撃戦を繰り返す展開。アグレッシブさが両者やや空回りして膠着気味。大前がジャブ、右フックでヒット先行、大西はワン・ツーを返すも後手に回って攻めあぐむ。大前はカウンターを再三決めてリードを広げる。
4R。膠着気味の密着乱打戦。ほぼ互角の形勢で推移するが、大前が離れ際に右カウンター、ワン・ツーなどを決めてヤマ場を作る。大西も抵抗はしたが、逆に言えば抵抗しただけで終わった。
公式判定は野田40-36、原田40-37、宮崎40-37の3−0で大前。駒木の採点は「A」「B」いずれも40-36で大前優勢。
同型タイプの対決だったが、大前がキャリアの差を試合内容に反映させ、各ラウンドで小差〜中差の形勢を作ってフルマーク。12月当時よりパンチの精度の悪さが気にならなくなって来た。実力は4回戦中位からやや下。
大西はアグレッシブだが精度悪く空回り。今日はデビュー戦ゆえのぎこちなさで後手に回った。実力査定は2戦目を見てからとしたい。