駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・Sフェザー級4回戦/○松見一起[大鵬](2R3分08秒KO)西永哲也[進光]●

両者この試合がデビュー戦。
1R。ロングレンジでジャブ中心の牽制。西永が先制でヒットを奪い、松見が追い足使って圧力かける所を迎撃してリードを広げる。西永は時折カウンターを奪いつつ、距離を外すヒット&アウェイで松見の反撃を空転させる。
2R。西永はこのラウンドも細かく手数、ヒット固めては足を使う、いかにも進光ジム所属という試合運び。松見はこのラウンドも追い足使ってワン・ツーを放ち、今度は有効打も奪って互角の形勢を確保。そしてラウンド終了直前、西永をロープ際に追い込んでクリーンヒット炸裂。西永は立ち上がるも効かされており10カウントが数えられた。
松見が相手のステップワークに苦しめられつつも愚直な圧力・強打攻めで少ないチャンスをモノにした。パンチ力と追い足はなかなか見所があり、デビュー戦ながら4回戦中位級前後のパフォーマンス。
西永はスピード活かしたステップワーク、細かい連打と、所属ジムの先輩・畑大輔のようなファイトスタイル。フルラウンドこのアウトボクシングで渡り合えるなら面白いが、一度捕まった時の脆さも先輩同様では少々心許無い。身体能力、技術も畑同様のレベルまで押し上げないと大成は出来ないという事だろう。