駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・ライト級4回戦/○浦秀晃[広島竹原](3R0分46秒TKO)菊地幸三[守口東郷]●

両者戦績は浦1勝(0KO)1敗、菊地1勝(0KO)1敗。浦は3/19に1年ぶりの試合を判定負けで落としており、この遠征が再々起戦という事になる。菊地は3/18に西日本新人王予選に出場するが惜敗。こちらも早い試合間隔での再起を目指す。
1R。菊地がアグレッシブにステップ踏みつつ、ワン・ツーを小気味良く上下に散らして放つが、浦はこれに対して左フック中心の豪快なカウンターで度々クリーンヒットを見舞う。更には続けざまにジャブを当てつつ、ラウンド終了直前にはクリーンヒットを追加して見事なノックダウンまで奪った。
2R。このラウンドも菊地は4回戦にしてはレベルの高い攻勢を仕掛けるが、浦はお構い無しにフック、アッパーで迎撃してヒットの質・量両面でリードを奪う。ラウンド終盤、浦はジャブを起点にフック連打を有効打して優勢を固める。
3R。このラウンドも浦の重いフック攻勢が炸裂。クリーンヒットを量産して形勢を大差とし、ついにレフェリーストップを勝ち取った。
ハードパンチャー・浦が破壊力有る強打爆撃を決めて圧勝。相手の4回戦上位級の技術を力づくで粉砕する精度の高い攻撃は出色。ジャブ起点の攻撃も見せ、これは来年新人戦に出て来るようなら楽しみな素材だ。
菊地も相変わらずセンスを感じさせる動きを披露し、試合を懸命に作ろうとしたが相手のパワー攻勢の前にアッサリと叩き潰されてしまった。今日は相手が悪かったとしか言いようが無い。これで戦績は負け越しとなったが、並クラスの相手ならいつでも2つ3つは勝てる実力の持ち主。