駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

LIVE BOXING 2007 in京都(森岡・ウォズジム共催)

毎年5月のKBSホール興行が今年も開かれた。在京ジムに所属する選手たちにとっては貴重な活躍の場として、このイベントもすっかり定着した感がある。
今回のメインイベンターを務めるのは、現在静養中の吉澤裕規に代わって、同ジムの後輩・大崎丈二。近況芳しくない中の大抜擢、しかも相手は名目上ながら格上(タイ国王者&東洋ランカー)と課された責任は重大だが、ここを足掛かりに再浮上を果たしたいところ。セミでは地元勢の層の薄さをカバーするためか、北陸地方からA級2選手が“客演”する。
興行の全体を概観すると、タイ人を除いて日本・東洋ランカーの出場無し&4回戦主体で計9試合60Rという構成。ややバランスの悪さは否めないが、15時30分の試合開始時刻には観客への配慮も窺えた。「所属選手を滅多に無い地元での試合に出場させたい」というプロモーター側の事情と、「夕食や帰宅の時間を気にせず面白い試合、良い試合を観たい」というチケットを買う人の希望とを、どのように折り合いをつけてゆくのかは今後も重要な課題となってゆくだろう。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので、(特に8回戦以上のスコアは)参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。