駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-05-27から1日間の記事一覧

興行全体の総括

初のメインを務めた大崎だが、試合を盛り上げる気も、易々と負ける気もありません……というタイ国王者に塩漬けされて好勝負の演出はならず。勝ち負け以外のものを求められる興行の主役たる立場の難しさを痛感した事だろう。 前座の4回戦は、過半数の試合が一…

第9試合・Sライト級10回戦/○大崎丈二[ウォズ](判定3−0)シントートング・フルオライトジム[タイ国]●

メインイベントは、今やウォズジムの“暫定エース”的ポジションに就いた大崎が連敗脱出と東洋ランク獲得を賭けて戦う正念場の一戦。 大崎は9勝(5KO)3敗2分の戦績。新人王戦は04年こそ西日本2回戦で敗退するものの、05年には5勝4KOで全日本新人王に到達。…

第8試合・ウェルター級8回戦/●二見広信[北陸イシマル](2R1分16秒TKO)桑名竜一[トヤマ]○

セミファイナルは、期せずして京都で実現した新旧中日本新人王対決“北陸ダービー”。 05年中日本ウェルター級新人王の二見は6勝(1KO)2敗1分の戦績。西日本遠征はこれが3度目で、前回は昨年の12/17、古橋秀之[JM加古川]を判定で降している。今回が初めての…

第7試合・フェザー級6回戦/○忠地啓太[ウォズ](判定3−0)荒川正光[京都拳闘会]●

両者戦績は忠地6勝(2KO)5敗、荒川7勝(2KO)10敗2分。忠地は05年西日本新人王戦でSバンタム級決勝まで進出するも、高野愛[塚原京都]に敗れて準優勝。その後は再起に三度失敗して都合4連敗中。荒川は01年の新人王予選で長谷川穂積[千里馬神戸]を降した事…

第6試合・ミドル級4回戦/○津田修吾[塚原京都](判定3−0)金崎俊行[大阪帝拳]●

両者戦績は津田3勝(3KO)5敗、金崎3勝(1KO)3敗。津田は昨年末の試合で久々の勝利。金崎は05年12月末に3勝目を挙げた後は西日本新人王級の選手と当たって連敗中。 1R。近〜中間距離の打撃戦。悪い意味でこの階級らしい、やや鈍重な単打や連打の打ち合い…

第5試合・Sライト級契約ウェイト(62.5kg)4回戦/○大橋孝史[SFマキ](2R2分50秒KO)徳永隼人[進光]●

両者戦績は大橋3勝(1KO)無敗、徳永1勝(0KO)4敗。大橋は昨年3月にデビューし、10月までに3勝の荒稼ぎ。早くもこの試合でB級昇格を賭けることとなる。徳永は04年3月のデビュー戦勝利を最後に3年以上勝ち星から遠ざかっている。新人王戦や世界戦前座な…

第4試合・バンタム級4回戦/△三浦太平[ウォズ](判定0−1)岡正樹[SFマキ]△

両者戦績は三浦2勝(1KO)2敗2分、岡2勝(2KO)6敗2分。三浦は今年2/11に、岡は昨年9/24にそれぞれ敗戦。共に今回が再起戦になる。 1R。両者ステップとフェイント使いつつの、4回戦なりに技術を感じる打撃戦。三浦はワン・ツー、フックのカウンター狙い…

第3試合・Lフライ級4回戦/○小畑彰吾[ウォズ](判定3−0)大田朋徳[SFマキ]●

両者戦績は小畑1勝(0KO)4敗1分、大田1勝(1KO)無敗。小畑は今年2/11にデビュー6戦目で涙、涙の初勝利をマーク。大田は2/24のデビュー戦でKO勝ちしている。 1R。小畑がアグレッシブに圧力手数攻めを敢行も、粗さが否めない。それでもパンチの数にモノ…

第2試合・バンタム級契約ウェイト(53.0kg)4回戦/●西田佳弘[ウォズ](3R0分42秒TKO)山中浩之[大阪帝拳]○

西田は今年2月のデビュー戦に勝利して1勝(0KO)無敗、山中はこれがデビュー戦。 1R。両者中間距離からワン・ツー合戦。カウンター気味のタイミングで危険な打ち合いが続く。山中が右ストレートでクリーンヒット連発してノックダウン。西田はその後もクリ…

第1試合・フェザー級4回戦/○中野利保[ウォズ](1R2分34秒TKO)兼本誠大[正拳]●

この試合は両者デビュー戦。 1R。両者フック気味のワン・ツー強打合戦。ガードの甘い中野に兼本が上下に有効打連発して先制するが、パンチ力で勝る中野が次第に物理的な力の差で圧倒し、右フックでノックダウン。試合再開後も兼本の反撃を凌ぎ、逆に左フッ…

LIVE BOXING 2007 in京都(森岡・ウォズジム共催)

毎年5月のKBSホール興行が今年も開かれた。在京ジムに所属する選手たちにとっては貴重な活躍の場として、このイベントもすっかり定着した感がある。 今回のメインイベンターを務めるのは、現在静養中の吉澤裕規に代わって、同ジムの後輩・大崎丈二。近況…