駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・バンタム級契約ウェイト(53.0kg)4回戦/●西田佳弘[ウォズ](3R0分42秒TKO)山中浩之[大阪帝拳]○

西田は今年2月のデビュー戦に勝利して1勝(0KO)無敗、山中はこれがデビュー戦。
1R。両者中間距離からワン・ツー合戦。カウンター気味のタイミングで危険な打ち合いが続く。山中が右ストレートでクリーンヒット連発してノックダウン。西田はその後もクリーンヒットを浴びせられながらも、強硬に抵抗して何とか凌ぎ切る。
2R。このラウンドもカウンター気味の打撃戦。山中の右ストレートが再三突き刺さるも、西田も左ジャブを次々にヒットさせて数的には優勢。両者早くもスタミナ切れ著しく、キャリアの浅さを露呈してしまう。
3R。早くも消耗戦の様相。前ラウンドまでと同様の展開が続くが、西田が強打を被弾した後の反撃で大きく空振りしバランスを崩すと、洲鎌レフェリーは「体力的に続行は無理」と判断したか、早めのストップをかけた。
山中が基本に忠実なガードとワン・ツーで危険な打撃戦を勝ち切った。特筆すべき技術は見られないが、基礎面は一本筋が通っていそう。4回戦中位級のパフォーマンス。
西田はデビュー戦では低かったガードを上げるようになったが、各ラウンドの後半にスタミナが切れ始めると守りが緩くなって被弾が増えてしまう。打ち負けと体力負けで不本意な形のTKO負けを喫した。