駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・Lフライ級4回戦/○小畑彰吾[ウォズ](判定3−0)大田朋徳[SFマキ]●

両者戦績は小畑1勝(0KO)4敗1分、大田1勝(1KO)無敗。小畑は今年2/11にデビュー6戦目で涙、涙の初勝利をマーク。大田は2/24のデビュー戦でKO勝ちしている。
1R。小畑がアグレッシブに圧力手数攻めを敢行も、粗さが否めない。それでもパンチの数にモノを言わせ、アッパー、ストレートをガードの甘い大田の顔面に突き刺してゆく。大田もフック・アッパーの3連打を決めるなどするが、戦果より損害の方が多かった。
2R。小畑はこのラウンドも圧力をかけつつ手数攻め。ガード機能しない大田の顔面を幾度と無く吹き飛ばしてゆく。大田もアッパー中心に反撃するが、パンチの数で負けて為す術無し。
3R。このラウンドも泥仕合気味の乱打戦。序盤は大田が先手を取って有効打連発し鼻血出させ、効かせるが、後半から再び小畑の一方的展開に。一気にヒットを畳み掛け、形勢逆転を果たす。
4R。乱雑な手数合戦に終始。大田も有効打で効かせたが、手数絶やさぬ小畑にアドバンテージ。ラウンド終盤、小畑はインパクト有る右ストレートの強打を決めてダメ押し。
公式判定は洲鎌、坂本、宮崎の3者いずれも40-36で小畑を支持。駒木の採点も「A」「B」40-36小畑優勢。
4回戦下位レベルの乱雑な手数合戦・泥仕合となったが、スタミナと手数で勝る小畑が終始主導権を握ってフルマークの勝利。5戦して勝てなかった選手が今度は連勝。勝利の女神はいつだって気まぐれだ。
大田はディフェンスが殆ど機能しない状態で、これでは試合が成立する以前の問題だ。体力面も弱いところがあり、これでは余程の事が無ければ2勝目も難しそうだ。