駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・バンタム級4回戦/△三浦太平[ウォズ](判定0−1)岡正樹[SFマキ]△

両者戦績は三浦2勝(1KO)2敗2分、岡2勝(2KO)6敗2分。三浦は今年2/11に、岡は昨年9/24にそれぞれ敗戦。共に今回が再起戦になる。
1R。両者ステップとフェイント使いつつの、4回戦なりに技術を感じる打撃戦。三浦はワン・ツー、フックのカウンター狙いで、岡はショートフック&アッパーを打ち込むが、共にガードして被弾を容易に許さない。形勢互角でジャッジ的にも見方が割れそうだが、時折攻勢をアピールしていたのは岡。
2R。このラウンドも一進一退の攻防戦。三浦が先手でヒットを奪い、一旦は岡の反撃を許したものの、右ストレート2発のクリーンヒットと左カウンターでヤマ場を作る。ラウンド終盤にはディフェンシブな展開となりヒット数は双方伸び悩む。
3R。三浦が先手で手数を出すが、岡はガード固く、アグレッシブな反撃を見せて主導権支配でも互角。岡が終盤右フックで派手な有効打を奪うが、ヒット数ではボディにしつこく手数をあびせた三浦が優位。
4R。三浦がボディ中心に手数を稼ぐ。岡はガードしつつも手数劣勢に陥るが、印象的なストレートをヒットさせてヤマ場作りに成功。ラウンド終盤になって岡は手数稼ぎにも出たものの、結局は数的劣勢のまま。
公式判定は野田39-38(岡支持)、原田38-38、宮崎38-38の1−0ドロー。駒木の採点は「A」38-38「B」39-39でいずれもイーブン。
両者ステップを多用した動きの多い試合。新人王戦経験者同士の対戦とあって、4回戦中〜上位クラスのなかなか充実した試合内容となった。三浦がボディ中心の手数稼ぎとカウンター、岡野堅いガードと強打のヒット、いかにも採点が割れそうなアピールポイントを主張し合う展開となり、納得のドロー裁定。