駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・Sライト級契約ウェイト(62.5kg)4回戦/○大橋孝史[SFマキ](2R2分50秒KO)徳永隼人[進光]●

両者戦績は大橋3勝(1KO)無敗、徳永1勝(0KO)4敗。大橋は昨年3月にデビューし、10月までに3勝の荒稼ぎ。早くもこの試合でB級昇格を賭けることとなる。徳永は04年3月のデビュー戦勝利を最後に3年以上勝ち星から遠ざかっている。新人王戦や世界戦前座など大きな舞台での経験を活かして早く2勝目を挙げたいが……
1R。大橋が攻勢を仕掛け、手数を稼ぐが精度甘くてヒット数は限定的。徳永はアウトボクシング気味にカウンターを狙うがヒットに恵まれず、結局は守勢・手数不足で劣勢。
2R。このラウンドも大橋が前、前へ出て強打攻勢。だが距離感悪くヒット数は相変わらず少ないまま。それでも徳永から仕掛けられた打ち合いでフックをクリーンヒットして形勢を大きく自分の方へ傾かせると、最後はロープ際で左フック。大橋もバランスを崩し、両者もんどりうって倒れる形となるが徳永のダウンが認定される。徳永は何とか立ち上がるが10カウントを数えられてKOの裁定。
大橋が強打を活かし、また、受身気味の相手との相性の良さも発揮してKO勝ち。だが欠点は山積みのままで、このまま6回戦で戦うのは少々厳しいか。4戦全勝の戦績に相応しい地力は未だ身についていない。パンチ力頼みの現状を如何に打破するかが課題。
徳永はカウンター狙いのアウトボクシングを模索したが、戦術が中途半端で相手の攻勢をモロに喰らってしまった。そもそも足を使って距離を開けるボクシングでジャブが使えないのでは守勢に陥るのも当たり前だ。4回戦でも極めて平凡な地力水準。