駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・ミドル級4回戦/○津田修吾[塚原京都](判定3−0)金崎俊行[大阪帝拳]●

両者戦績は津田3勝(3KO)5敗、金崎3勝(1KO)3敗。津田は昨年末の試合で久々の勝利。金崎は05年12月末に3勝目を挙げた後は西日本新人王級の選手と当たって連敗中。
1R。近〜中間距離の打撃戦。悪い意味でこの階級らしい、やや鈍重な単打や連打の打ち合い。津田が金崎の中途半端なガードを破ってジャブやオープンブロー気味ながらフックを打ち込んでリード。
2R。近距離での打撃戦だが、やや膠着気味。金崎が先手で攻めるが、津田も打ち終わり狙いで反撃して手数は互角。共にこの階級にしてはパンチ力が弱く、やや散漫とした内容に終始。
3R。津田が先手、先手で細かく手数を出し、ジャブ、フックと相次いでヒットさせてリード。金崎もラウンド中盤以降手数を返すが、津田のガードを叩くのみで逆転には至らず。
4R。至近距離での乱打戦。両者手数を出すが、威力・精度とも今一つ。津田が上下にヒット散らして優勢だが、金崎もボディブローを打ち込んで抵抗するが、顔面への攻撃は津田のダッキングにことごとく捌かれてしまった。
公式判定は洲鎌39-38、野田39-38、坂本39-39の2−0で津田。駒木の採点は「A]39-37「B」40-37で津田優勢。
津田が手数と僅かな命中率のアドバンテージを活かして膠着気味の乱戦を制した。ただスタミナとパンチ力不足には大いなる不安を抱かせる。これでB級昇格だが、この階級の6回戦には西軍代表〜西日本新人王クラスがゴロゴロひしめいており、現在の地力では今後の見通しは非常に厳しいと言わざるを得ない。
金崎はガードに忙殺されて反撃もままならず、4回戦としても平凡なパフォーマンスに終始した。小耳に挟んだ話によると、彼は前日計量から当日までの増量がハンパではないそうである。確かに前回も今日も試合時には腹回りが少々ダブついており、この辺の体調管理の甘さも状態の悪化に繋がっているかも知れない。