駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Sバンタム級4回戦/●大恵幸義[新日本大阪](4R0分18秒TKO)中岡雅司[大星森垣]○

未勝利同士の対決。大恵は2敗、中岡は1敗。大恵は5/22に1年ぶりの再起を果たしたが判定負け。中岡は今年4/20にデビューしたが、こちらも勝ち星に恵まれず。
1R。打撃戦。両者攻撃偏重の傾向。中岡がスピードの差で大恵の手数を概ね捌き、フック中心の手数をヒットに繋げてゆく。ラウンド後半には右ストレート、ボディフックも有効打しリードを広げる。
2R。中岡が大恵の手数を軽く被弾しつつも、ワン・ツー、ボディ中心の攻めで逆にリードを奪う。ラウンド終盤には右ストレートを2発クリーンヒットして大差。惜しむらくはナックルを正確に当てる技術に乏しいところ。大恵はスピード不足が致命的。
3R。中岡がいきなり左右フックをクリーンヒットして先制。大恵のワン・ツー攻勢にやや手こずるが、ラウンド後半に入ってワン・ツー、ボディ、左ボディフックを相次いでヒットさせリードを磐石に。
4R。ラウンド開始直後、打撃戦が始まったが間もなく試合がストップ。大恵がパンチでアゴを負傷したとして負傷TKO裁定に。
中岡がスピード、攻撃力の差で着実にリードを重ねて完勝。ただし今日は未勝利同士の対決という事を割り引いて考えねばならないだろう。ガードやナックルを正確に当てる技量が不足しており、課題も多い。現状の力量では今のように相手次第で勝ったり負けたりを繰り返すだろう。
大恵はスピード不足著しく、相手の動きに全く対応できなかった。守備の意識も低く、これでは厳しい。3連敗となったが、致し方なし。