駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・Sバンタム級4回戦/○大浦覚嗣[ハラダ](判定3−0)天羽遼[塚原京都]●

この試合も未勝利選手同士の対決。大浦は1敗、天羽は2敗。大浦は今年4/1のデビュー戦に敗れて以来の再起戦。天羽は6/10に2年半ぶりの再起戦に臨んだが良い所無く敗れてしまった。
1R。試合開始直後から大浦が大きいワン・ツー、フック、アッパーを交えた強打攻めでヒット量産。天羽は何かに呑まれた感じでガードが機能せず攻めも単発。これでは劣勢が否めない。
2R。ショート〜クロスレンジ乱打戦。大浦が先手で手数を出してヒット数でもリード。天羽はボディに狙いを絞るが、後退してガードしたまま相手の攻撃を待ってしまう悪癖が出て主導権支配と攻勢点で劣勢。
3R。クロスレンジ乱打戦。天羽は下がりながらも右ストレートでクリーンヒット連発。ボディ中心に手数打ち込んで漸く優勢に立つ。大浦もアグレッシブに手数を出し、攻勢点はアピールした。
4R。ショートレンジ乱打戦。圧力と体力で勝る大浦がボディ中心に左フックなどを有効打しリード。天羽もボディフック、ショートを連打したが、受身に回る場面が多く見栄えが悪かった。
公式判定は原田39-37、西山39-38、野田39-38の3−0で大浦。駒木の採点は「A]39-37「B」40-37で大浦優勢。
打撃・乱打戦を手数とパワーの差で大浦が制した。ワンペースの内容で、要所で手痛く被弾し、効かされるなど課題も残った。
天羽はガードを固定したまま相手の攻撃に対応出来ておらず、しかも下がって相手の攻撃を待つ癖が……。攻撃面は良いものを持っているが、この試合運びとディフェンスでは展望は開けない。