駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・バンタム級4回戦/●中谷聡一[ヨシヤマ](判定0−3)梅本光[倉敷守安]○

両者戦績は中谷1勝(1KO)無敗、梅本1勝(0KO)無敗1分。中谷は昨年10/8のデビュー戦勝利以来のリング。梅本は今年4月、5月と3週間間隔で連戦。今回も比較的短いインターバルでの3戦目だ。
1R。中間〜近距離でジャブ中心の攻防。梅本は左の使い方が巧く、先手でヒットを奪って主導権確保。中谷も当て勘のあるワン・ツー、フックを繰り出して少差抵抗。
2R。梅本のジャブ、ストレートは精度が高い。中谷も頭から突っ込んでいってボディ打ちに圧力攻めで抵抗するが、梅本のカウンターと体捌きが一枚上。
3R。アグレッシブな中谷だが、梅本がノーモーションの右を中心にテクニカルな迎撃で優勢。左フックをクリーンヒットするなど見せ場も作ってみせる。中谷は手数絶やさずヒットも奪うが、梅本はクリンチワークも使って小差凌ぎ切る。
4R。中谷の強引な圧力、手数攻めがガードの低い梅本を捉える。梅本もカウンターでヒットを稼ぐが、このラウンドは受身に回る。それでも試合終了直前、梅本はショートを連続でヒットさせて形勢を挽回した。
公式判定は野田40-36、宮崎40-36、大黒39-37の3−0で梅本。駒木の採点は「A」39-37「B」40-37で梅本優勢。
梅本がセンスを感じさせるカウンターでヒットを量産し完勝。ファイターの捌き方も上手く、注目したい新人選手。4回戦を卒業出来る素質の持ち主。
中谷は愚直に圧力と手数で食い下がったが、技術差を克服できず。ジャッジにも嫌われてほぼフルマークの完敗。