駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・フェザー級契約ウェイト(56.0kg)4回戦/△大林文範[エディ](判定0−0)兵頭健一[大星森垣]△

両者戦績は大林2勝(1KO)4敗1分、兵頭1勝(0KO)2敗1分。大林は05年4月以来、ドロー2つを挟んで4連敗中。どうにかして勝ち星が欲しいが……。兵頭は新人王戦1回戦敗退からの再起戦。
1R。大林が足を使いつつヒット&アウェイ。ガードの拙い兵頭の顔面を左で次々と打ち抜いてゆく。ラウンド終盤、兵頭は漸く圧力強めて攻勢に出てフック連打をクリーンヒットさせるが、このラウンドは劣勢の時間が長過ぎた。
2R。兵頭が先手で手数攻め。大林を受身に回して有効打、クリーンヒットを連発して圧倒。しかし守備勘鈍く、大林の左を断続的に被弾してもいる。
3R。クロスレンジ乱打戦。フック連打、アッパー、カウンターで両者有効打、クリーンヒットを連発。無数のヒットが飛び交う派手な展開となったが、ほぼ痛み分けで形勢微妙。
4R。このラウンドも大乱打戦。大林の先制で兵頭は口から出血するが、死力振り絞った反撃でクリーンヒットを連発し一時は形勢逆転。それでも大林はラウンド終盤にアゴへクリーンヒットを連発して再逆転まで。
公式判定は西山、坂本、原田の三者いずれも38-38イーブンでドロー。駒木の採点は「A」39-37大林優勢「B」39-39イーブン。
見ている方の心臓が悪くなりそうな大乱打戦。会場大喝采の好勝負となったが、判定は痛み分け。大林は相手の土俵に乗せられる展開で大健闘したがパンチ力不足でKOまで繋げられず。兵頭はフックが手打ちになってしまう点とガードの技術をもっと磨きたい。