駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・フェザー級契約ウェイト(57.0kg)4回戦/○高宮啓[SFマキ](判定3−0)上村徹[ワイルドビート]●

両者戦績は、サウスポーの高宮が1勝(1KO)無敗、上村2勝(1KO)無敗。高宮は今年4月にデビュー戦を52秒殺で制した。上村は昨年7月以来1年ぶりの復帰戦。
1R。ガードを下げて頭から突っ込んで来る上村に対し、高宮が豪快なフック攻勢で先手。散発的ながらヒット、有効打を奪う。上村もラウンド後半から逆襲に転じ、フックをクリーンヒットさせて肉薄する。
2R。ラフな乱打戦。頭低くしてフック振るう上村に、高宮が左アッパー、フック、右の振り下ろしを浴びせていく。高宮のアッパーが目立つが、上村も相手のガードの低さ咎めて逆襲する。
3R。このラウンドも大振りフッククリーンヒット中心の乱打戦模様。当て勘の良い高宮が左フック、アッパー中心にクリーンヒットを奪う。上村もラウンド終盤に左を浴びせるがヒット数で及ばず。
4R。このラウンドも同様の展開だが、愚直に突進する上村に対し、高宮が左を合わせるシーンが目立つ。上村は手数をヒットに繋げられなかった。
公式判定は西山、野田、原田の三者いずれも40-36で高宮を支持。駒木の採点は「A」40-36「B」40-37で高宮。
変則ファイターの高宮が左フックを相手の動きに合わせて連発し完勝。ただ、この勝ちパターンがハマらない相手と当たるとどうか? ガードが低いのも気になる。
上村は愚直かつアグレッシブに攻めの姿勢貫いたが、相手を攻略するための工夫をもっと凝らして欲しかった。バッティングという意味ではない頭を使った試合を。