駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・バンタム級契約ウェイト(53.0kg)4回戦/●池田寛[レンゴー](判定0−2)山本良貴[風間]○

両者戦績は池田3勝(1KO)5敗、山本2勝(0KO)1敗2分。池田は05年12月以来1年7ヶ月ぶりの試合。山本は5月の阿倍野興行で1年ぶりの試合を勝利で飾っている。
1R。山本がジャブ起点にフック交える正攻法で攻勢に出るが、池田は高いガードでこれを捌き、懐に飛び込んではボディに手数攻め。左ジャブを単発ながら次々とヒットさせていって小差リードか?
2R。池田はこのラウンドも接近戦を狙うが、体格とリーチで勝る山本がアッパーとショートワン・ツーで迎撃。ヒット、クリーンヒットを量産して大差優勢。池田は一転して攻め手を見失った印象。
3R。このラウンドも同じ展開の攻防戦。池田が強引に密着して上下にショートを浴びせていくが、山本はショートカウンター、アッパーで迎撃して与えたダメージ量で逆転する。
4R。ショート〜クロスレンジ乱打戦。山本の動きが雑になり、池田のオーバーハンドやカウンターのヒットが目立つ。山本もアッパー中心に迎撃狙うも息切れして隙が大きくなり、被弾を重ねてしまった。
公式判定は野田39-37、宮崎39-37、西山38-38の2−0で山本。駒木の採点は「A」「B」いずれも38-38イーブン。
体格とリーチに大きく恵まれた山本が圧力の掛け合いで優位に立ち、アグレッシブさをアピール。アッパー中心の迎撃も目立った。徐々にスタミナはついて来ているが、4Rではやはり動きが鈍っている。次回は6回戦に出場する事になるが、やはりスタミナが最大の懸念材料。
池田は体格差を克服すべく突貫ファイトで健闘したが、体格のハンデが余りにも大き過ぎた。