第４試合・Ｓフライ級５回戦／●高橋慎弥[岐阜ヨコゼキ]（判定０−３）加藤心和[金沢]○

中日本（５人参加）代表の高橋は５勝(0KO)１敗１分。準決勝を3-0判定勝ち、決勝は不戦勝で代表戦に進出。西日本代表の加藤は８勝(0KO)１敗１分。
１Ｒ。加藤は回転力あるジャブ連打とワン・ツー、ステップワーク、固いディフェンスを披露し、早くも持ち味発揮。左フックで的確にヒットを奪ってゆく。高橋は自分の距離を外されて空転気味。ボディフックで反撃したが及ばず。
２Ｒ。加藤のアウトボックスが冴えるが、高橋の攻勢伴う左ボディも見せ場十分。ジャッジで見方が分かれそう。
３Ｒ。加藤のステップワーク、クリンチが冴える。高橋はパンチを打つ前に距離を外されて苦しい。加藤は手数も多く、要所で右中心に強打当てて磐石。
４Ｒ。加藤が自由自在の攻守。手数を更に増やして優勢を固めてゆく。右ストレート中心に有効打連発してヒット数自体でも大差をつけた。高橋は為す術無しの有様。
５Ｒ。加藤がこのラウンドも万全の内容。左ジャブ、フック、アッパーと当てまくり、高橋の動きを先読みして被弾も避ける。加藤の完全試合。
公式判定は村瀬50-45、石川49-46、登本49-46の３−０で加藤。駒木の採点は「Ａ」50-45「Ｂ」50-46で加藤優勢
加藤が冴え渡る攻守でワンサイドゲーム。テクニックに関しては８回戦クラスの域。これでパンチ力があれば良いのだが……。しかし後楽園が今から楽しみになってくるような逸材に成長した。
高橋は実質格上の相手に翻弄されて全く自分の力を出せず。実力云々を語る以前の段階で勝負がついてしまった。